洋風料理に欠かせない『コンソメ』を紹介します!キューブを粉にするには?スーパーのどこ・何コーナー?ご飯に混ぜるだけで美味しい?固形(キューブ)と顆粒の分量換算 などの疑問を解決しつつ、ひみりか家の絶品レシピも徹底解説します!
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キッチンに立つ私たちの頼もしい味方、それが「コンソメ」です。黄金色の包み紙に入った小さなキューブや、さらさらとした顆粒が詰まったボトル。スーパーの棚に必ず並んでいるこの調味料は、日本の家庭料理において、なくてはならない存在と言っても過言ではありません。
忙しい朝、マグカップにお湯を注ぐだけで温かいスープができあがり、カレーやシチューの鍋に一つ投げ込めば、まるで魔法のように味がまとまる。その利便性と美味しさに、私もかなり助けられています。でも身近なので、コンソメについてよく知らないことが多いと思います。
ということで今回は、『コンソメ』について、特徴(語源、水の量、何群?、塩分量 など)、気になる疑問(キューブを粉にするには?、スーパーの何コーナー?、ご飯に混ぜるだけ?、入れるタイミング、代わり など)、固形(キューブ)と顆粒の分量換算、ひみりか家の絶品レシピを徹底解説しまーす!
『コンソメ』について疑問がある方はもちろん、よく使っている方にも参考になると思いますので、ぜひ最後まで御覧ください。
『コンソメ』の特徴(語源、水の量、何群?、塩分量 など)

今回のおすすめ『光食品 チキンコンソメ』
コンソメ(固形・顆粒)とは
- 私たちが普段スーパーマーケットで手にしている「市販のコンソメ」は、「西洋料理におけるフォン(だし)やブイヨン(だし汁)の風味を、家庭で手軽に再現できるように工業的に抽出・濃縮・乾燥させた複合調味料」です。
- 本来、フランス料理の現場において「コンソメ」を作る工程は、芸術的とも言える手間と時間を要します。牛骨、鶏ガラ、牛スネ肉などの動物性タンパク質に加え、玉ねぎ、人参、セロリ、ポワロー(長ネギ)といった香味野菜(ミルポワ)を、数時間から時には数日間かけてじっくりと煮出します。何度も濾過(ろか)を繰り返し出来上がった、琥珀色に輝く透き通った液体こそが、本来の「コンソメ」です。
- 市販のコンソメ(固形・顆粒)は、この数時間から数日に及ぶ労力を、わずか「数秒」に短縮してくれるテクノロジーの結晶です。食品メーカーは、工場規模で大量の肉や野菜から旨味エキスを抽出し、真空濃縮やスプレードライ(噴霧乾燥)といった技術を用いて水分を飛ばし、旨味成分だけを粉末化しています。そこへ、塩分、香辛料、油脂などを絶妙なバランスで配合することで、お湯に溶かすだけでプロが作ったかのような複雑な味わいを再現しているのです。
- 固形(キューブ)タイプは、計量の手間を省き、利便性を追求した形態です。油脂分で粉末を固めているため、お湯に入れてもすぐには溶けず、ゆっくりと崩れていきます。この「徐々に味が広がる」特性は、ポトフ、カレー、シチュー、煮込みハンバーグなど、時間をかけて加熱する料理に最適です。長時間煮込むことで、キューブから溶け出した旨味が具材の奥深くまで浸透し、料理全体に統一感を与えます。また、個包装されているため湿気に強く、長期保存に向いているというメリットもあります。
- 顆粒タイプは、即溶性と調整力を重視した形態です。さらさらとした粉末状であるため、お湯や食材の水分に触れると瞬時に溶けます。これは、朝食のスープをカップ一杯分だけ作りたい時や、野菜炒め、チャーハン、パスタの味付けなど、短時間で調理を済ませたい場合に真価を発揮します。ただし、表面積が大きいため湿気を吸いやすく、開封後は保存方法に注意が必要です。
原材料
一般的な市販コンソメの原材料は、複雑な旨味を構築するために計算し尽くされた配合となっています。
- ベースとなる旨味成分(畜肉エキス・酵母エキス)
- チキンエキス: 多くのコンソメの主役です。鶏肉由来のイノシン酸やグルタミン酸は、クセが少なく、どんな食材とも調和します。
- ビーフエキス: 牛肉特有の力強いコクと深みを与えます。これが加わることで、単なる「塩味のスープ」ではなく、重厚な「西洋料理」の輪郭が生まれます。
- 酵母エキス: 酵母(イースト)の細胞内容物を抽出したものです。アミノ酸、ペプチド、核酸などを豊富に含み、「コク」や「厚み」を出すための天然由来の旨味増強剤として機能します。
- 野菜の甘みと香り(野菜エキス・パウダー)
- オニオンエキス: 飴色になるまで炒めた玉ねぎの風味です。メイラード反応によって生じた甘みと香ばしさは、コンソメの味の奥行きを作る上で最も重要な要素の一つです。
- キャベツ、人参、セロリ: これらはフランス料理の香味野菜セット「ミルポワ」の役割を果たします。セロリの微かな苦味や香りが、肉の臭みをマスキングし、洗練された風味を演出します。
- 味の骨格と調整(調味料・糖類)
- 食塩: 味の基本であり、保存性を高める役割も担います。全体の重量の40〜50%を占めることもあります。
- 砂糖・乳糖・デキストリン: 塩角(しおかど)を取り、マイルドな口当たりにするために糖類が加えられます。デキストリンは顆粒をサラサラに保つための賦形剤としても機能します。
- アミノ酸等: いわゆるうま味調味料(グルタミン酸ナトリウムなど)です。自然由来のエキスだけでは不安定になりがちな味の強さを補い、誰が作っても美味しくなるように味をまとめ上げます。
- 風味のアクセントとボディ感(香辛料・油脂)
- 香辛料: ローリエ、黒胡椒、ガーリック、ターメリックなど。これらは微量ですが、スープの香りを立体的にし、食欲を刺激する重要な役割を果たします。
- 油脂(牛脂、パーム油など): スープの表面に浮くキラキラとした脂です。油脂はコクを感じさせる重要な因子であり、口の中での味の持続性を高め、満足感を与えます。また、揮発性の香り成分を油脂の中に閉じ込め、食べる瞬間に解放する役割も持っています。
語源
- 「コンソメ(Consommé)」という言葉の響きには、フランス食文化の歴史と哲学が詰まっています。この言葉はフランス語の動詞「consommer(コンソメ)」の過去分詞形である「consommé」に由来します。
- 動詞 Consommer には、「消費する、使い尽くす、成就する、完成させる」のような意味が含まれています。料理用語としてのコンソメは、まさに「(素材を使い尽くして)完成されたスープ」という意味を持ちます。
- 18世紀から19世紀にかけてのフランス料理界において、料理人たちは「ブイヨン(Bouillon=ただの煮出し汁)」と「コンソメ」を明確に区別し始めました。ブイヨンはあくまで料理のベースとなる未完成の素材ですが、コンソメはそこにさらに肉や野菜を投入し、旨味を重ね、卵白で澄ませるという複雑な工程を経て、それ単体で料理として成立する「完成形」へと昇華されたものを指します。
- つまり、「コンソメ」という名称には、「食材の命を余すところなく抽出し、料理人の技術で極限まで高めた至高の液体」という誇りが込められているのです。日本で販売されている「コンソメの素」がこの名前を冠しているのは、お湯に溶かすだけで、その「完成された味」を手軽に食卓で再現できるという自信の表れと言えるでしょう。
キューブと水の量の関係は? 顆粒は水に対してどれくらい入れる?
美味しく作るための「黄金比」を知っておくことは、料理の失敗を防ぐための最も重要な基礎知識です。ここを間違えると、味が薄くてぼやけたり、逆に塩辛すぎて飲めなかったりしてしまいます。メーカーによって微細な違いはありますが、業界標準とも言える目安が存在します。

固形(キューブ)タイプの場合
- 基本比率: キューブ1個(約5.3g)に対して、水(お湯)300ml
- 料理への応用:
- スープとして飲む場合: この「300ml」という比率が最適です。
- 煮込み料理(ポトフ・カレー): 野菜から水分が出るため、水300mlに対してキューブ1個を入れると、仕上がりが少し薄くなることがあります。具材の量に合わせて、水300mlあたりキューブ1個強〜1.5個程度に増やすか、最後に塩胡椒で調整するのが一般的です。
顆粒タイプの場合
- 基本比率: 小さじ2杯(約5.0g〜5.6g)に対して、水(お湯)300ml
- 注意点: 顆粒の比重は商品によって異なりますが、概ね「キューブ1個 ≒ 小さじ2杯」と覚えておけば大きな失敗はありません。
- 少量使い: マグカップ1杯(150ml)のスープを作るなら、小さじ1杯がジャストサイズです。
重要ポイント:300mlとは?
「水300ml」という数字は、料理における一つの基準単位です。
- 一般的なマグカップで約1.5杯分
- お味噌汁のお椀で約2杯分弱
- 計量カップ(200mlカップ)で1杯半
この感覚を覚えておくと、計量カップがない時でも目分量で美味しいスープが作れるようになります。
食品群は何群?
コンソメには野菜エキスが含まれているため、感覚的には「野菜の仲間(4群)」と思いたくなりますが、栄養学的な分類(6つの基礎食品群など)においては異なります。
- 分類:
食品標準成分表では「調味料及び香辛料類」の中の「だし類」に分類されます。 - 栄養的特徴:
カロリー源としては、炭水化物(糖質)や脂質、タンパク質も微量に含まれていますが、1回の使用量が少ないため、エネルギー源としての寄与は極めて小さいです。
むしろ、栄養指導の現場では「塩分供給源」としての側面が強調されます。主成分の多くが「食塩」であることから、高血圧予防などの観点からは、醤油や味噌と同じく「摂りすぎに注意すべき調味料グループ」として認識しておく必要があります。
塩分量
コンソメを使う上で、最も意識的になるべきなのが「塩分」です。「野菜の旨味だから体に優しい」というイメージが先行しがちですが、成分的には「旨味のついた塩」に近い側面があります。その重量の40〜50%近くが食塩相当量であることも珍しくありません。
| 種類 | 1個/1回の重量 | 食塩相当量(目安) | 解説 |
| 固形(キューブ) | 約5.3g | 約2.2g 〜 2.5g | これ1個で、成人男性の1日の塩分摂取目標量(7.5g未満)の約3分の1に達します。 |
| 顆粒(小さじ1) | 約2.5〜3g | 約1.2g 〜 1.3g | 味噌汁1杯分の塩分とほぼ同等です。 |
参考までに、他の調味料と比較すると:
- 濃口醤油 小さじ1(6g):食塩相当量 約0.9g
- 塩 小さじ1(6g):食塩相当量 約6.0g
コンソメキューブ1個(塩分2.5g)は、小さじ半分弱の精製塩と同じくらいの塩分を含んでいることになります。
スープとして300mlのお湯にキューブ1個を溶かすと、塩分濃度は約0.8%前後となります。これは人間の体液(生理食塩水は約0.9%)に近い濃度であり、脳が本能的に「美味しい」と感じる塩加減です。つまり、コンソメを入れた時点で味付けはほぼ完了しています。ここにさらに「塩少々」を加えるレシピも多いですが、健康を考えるなら、必ず味見をしてから足すようにしましょう。「塩分ひかえめ」タイプの商品を活用するのも、現代的な賢い選択です。
『コンソメ』の気になる疑問を徹底解説!(キューブを粉にするには?、スーパーの何コーナー?、ご飯に混ぜるだけ?、入れるタイミング、代わり など)

キューブを粉にするには?固形を顆粒にするには?
「レシピには『顆粒コンソメ小さじ1』と書いてあるのに、手元にはキューブしかない!」
そんな経験は誰にでもあるはずです。キューブは非常に硬く圧縮されており、手で崩そうとしても指が痛くなるだけですし、包丁で刻もうとすれば破片がキッチン中に飛び散ってしまいます。しかし、物理的な力ではなく、「熱」を利用した科学的なアプローチなら、驚くほど簡単に粉砕できます。

魔法のレンジ技:手順
- 準備: 耐熱皿の上にラップを敷き、その上にコンソメキューブを置きます(銀色の包み紙は必ず外してください)。
- 加熱: ふんわりとラップをかぶせ、600Wの電子レンジで約20〜30秒加熱します。
※加熱しすぎると、糖分やアミノ酸が焦げたり、油脂が溶け出してドロドロになったりするので、10秒単位で様子を見ながら行ってください。 - 粉砕: レンジから取り出すと、見た目は変わっていませんが、内部構造が変化しています。ラップの上から指で押すか、スプーンの背で軽く押し潰すと、ホロホロと崩れて粉末状になります。
なぜ崩れるのか?(科学的解説)
コンソメキューブは、粉末原料を牛脂やパーム油などの「油脂」をつなぎとして高圧でプレスして固めています。電子レンジのマイクロ波は、キューブ内の微量な水分や油脂分子を振動させ、熱を発生させます。この熱によって、つなぎの役割をしていた油脂が溶け始め(融点を超え)、結合力が弱まります。その結果、少しの力を加えるだけで元の粉末状態に戻るのです。
この裏技を使えば、わざわざ顆粒タイプを買い直さなくても、炒め物やハンバーグの種への練り込みなどにキューブを活用することができます。
スーパーのどこにある?何コーナーにある?
広いスーパーマーケットの中で、コンソメが見つからずに売り場を彷徨ってしまったことはありませんか? コンソメは、店舗のレイアウト戦略によって配置される場所が異なる「神出鬼没」なアイテムですが、探すべき場所には法則があります。

- 「中華・洋風調味料」コーナー(最有力):
- ここが本命です。鶏ガラスープの素(中華だし)、麻婆豆腐の素、ブイヨン、ホワイトソースの缶詰などが並んでいる棚を探してください。
- 多くの場合、赤いパッケージの「鶏ガラスープ」と隣接して、黄色や赤色のコンソメが置かれています。
- 「カレールー・シチュールー」コーナー(第2候補):
- カレーやシチューを作る際、コク出しのためにコンソメをセットで買う消費者が多いため、クロスマーチャンダイジング(関連陳列)の一環として、ルー売り場の近くや、棚のエンド(通路に面した端)に置かれていることがあります。
- 「塩・コショウ・スパイス」コーナー(稀に):
- 小型店舗などでは、調味料全般としてスパイスの近くに置かれている場合もあります。
もし見つからない場合は、主要ブランド(味の素、ネスレ/マギーなど)の特徴的なパッケージカラーである「鮮やかな黄色」や「赤色」を目印にスキャンすると、視覚的に見つけやすくなります。
ご飯に混ぜるだけで美味しい?
「白いご飯にコンソメを混ぜるだけで、ピラフのようになる?」
SNSや時短レシピでよく見かけるこの問いに対する答えは、「YES」ですが、真に美味しくするには『油脂』という鍵が必要です。
炊きあがったご飯にコンソメ(顆粒)をただ混ぜるだけでも、コンソメ風味のご飯にはなります。しかし、それだけでは「味が浮いている」ように感じることがあります。これは、お米のデンプン質に対して、コンソメの塩気や旨味が表面に付着しているだけで、一体感がないためです。

【劇的に美味しくする「混ぜるだけ」テクニック】
- バターをプラスする:
温かいご飯にコンソメ顆粒を混ぜる際、必ずバター(またはオリーブオイル)をひとかけら加えてください。 - 理由:
油脂が米粒を一粒一粒コーティングすることで、チャーハンのようなパラパラ感が生まれます。同時に、油脂がコンソメの旨味成分を溶かし込み、舌全体に均一に味を広げる媒体(デリバリーシステム)として機能します。これで一気に「洋食屋さんのバターライス」に進化します。
【さらに上を目指すなら「炊き込み」】
- もし時間があるなら、混ぜるのではなく「炊く前」に入れるのがベストです。お米2合に対し、コンソメキューブ1個(または顆粒小さじ2)、バター少々を入れて炊飯器で炊くだけ。
- 炊飯過程でお米が水を吸う際、一緒にコンソメの旨味も吸い込むため、お米の芯まで味が染み込みます。ここにコーン、ベーコン、キノコを入れれば、立派なメインディッシュ「洋風炊き込みご飯(ピラフ風)」の完成です。
入れるタイミングはいつがいい?
「最初に入れるの? それとも最後?」
コンソメを入れるタイミングは、「料理の目的(味の浸透 vs 香りの維持)」によって正解が異なります。料理科学の視点から使い分けることで、仕上がりに大きな差が出ます。

- 煮込み料理(カレー、シチュー、ポトフ)の場合:
- タイミング:具材を煮込む段階(水の投入と同時、または沸騰直後)
- 理由(浸透圧と拡散): 具材(人参やジャガイモ、肉)の中までコンソメの旨味を染み込ませたい場合は、長時間煮込む必要があります。煮汁の旨味濃度を高めておくことで、拡散現象により具材内部へ旨味が移動します。最初から入れてじっくりコトコト煮込むことで、素材から出る出汁とコンソメが融合し、角の取れたまろやかな一体感が生まれます。
- スープ(短時間)、炒め物、仕上げの味付けの場合:
- タイミング:仕上げの直前
- 理由(揮発性成分の保護): コンソメに含まれるスパイス(胡椒、ローリエなど)やハーブの香りは揮発性であり、長時間加熱しすぎると飛んでしまいます。野菜炒めの仕上げに顆粒を振ったり、即席スープを作る場合は、食べる直前に入れることで、フレッシュな香りとキリッとした塩味を楽しむことができます。
- 結論:
- 「香りを立たせ、輪郭をはっきりさせたい」なら仕上げに。
- 「味を染み込ませ、まろやかにしたい」なら最初から。
足りない時にコンソメの代わりになるものは?(ほんだし・鶏ガラ)
「カレーを作ろうとしたら、肝心のコンソメを切らしていた!」
そんな絶体絶命のピンチでも、諦める必要はありません。日本の家庭にある一般的な調味料を組み合わせることで、コンソメに近い味を「合成」することができます。これを「フレーバー・ブリッジング(味の橋渡し)」と呼びます。

鶏ガラスープの素(中華だし)
- 再現度: ★★★★☆
- 解説: 最もコンソメに近い代用品です。どちらも「鶏肉と野菜の旨味」がベースだからです。
- 調整法: そのままだと中華料理特有の生姜やネギの香りが強いため、「コショウ(多め)」と「ローリエ(あれば)」を加えることで、中華の香りをマスキングし、洋風に寄せることができます。塩分濃度はほぼ同じなので、同量で代用可能です。
和風だしの素(ほんだし等)
- 再現度: ★★★☆☆
- 解説: 魚介(鰹や昆布)の旨味なので、そのままだと「お吸い物」になってしまい、洋食とは喧嘩します。
- 調整法: これを洋風に変える魔法のアイテム、それが「動物性脂肪」と「香味野菜」です。
- ベーコン、ソーセージ、ハム: これらを炒めて脂を出します。
- ニンニク、玉ねぎ: これらをオリーブオイルで炒めます。
- そこに和風だしを加えると、魚介の香りが肉の脂と混ざり合い、不思議と「複雑な洋風スープ」の味に変化します。ラーメンスープが魚介と豚骨を合わせるのと同じ原理です。
冷蔵庫で保存する?
「コンソメはどこに保存するのが正解?」
多くの人が迷うポイントですが、メーカーの推奨する基本原則は「常温保存」です。しかし、高温多湿な日本の気候においては、柔軟な対応が必要です。
- 基本:
直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい場所(食器棚やパントリー)でOKです。 - 夏場や梅雨時:
コンソメ(特に顆粒)は、非常に吸湿性(水分を吸う性質)が高い食品です。湿度が極端に高い時期や、調理の湯気で蒸れやすいキッチン環境では、常温に置くと湿気を吸ってガチガチに固まったり、変色したりすることがあります。このような時期は、「密閉容器に入れて冷蔵庫」で保管するのが安全策です。
【冷蔵保存の落とし穴】
- 冷蔵庫で保存する場合、最大の敵は「結露」です。
- 冷えた容器を室温に出すと、温度差で容器の内側や顆粒の表面に結露が発生します。これが水分となり、カビや固まりの原因になります。
- 対策: 冷蔵庫から出したら、必要な分をサッと取り出し、すぐに冷蔵庫に戻すこと。出しっ放しにするのは厳禁です。
賞味期限切れでも大丈夫?
「棚の奥から半年前に期限が切れたコンソメが出てきた…」
これはよくある話ですが、使えるのでしょうか? 食品ロスの観点からも冷静な判断が求められます。
- 消費期限ではなく「賞味期限」:
- コンソメに記載されているのは通常「賞味期限(美味しく食べられる期限)」です。「消費期限(安全に食べられる期限)」ではありません。
- コンソメは水分活性が極めて低い乾燥食品であり、かつ塩分濃度が高いため、細菌が繁殖しにくい環境にあります。つまり、保存性は非常に高い食品です。
- したがって、期限を多少過ぎたからといって、直ちに腐敗して健康被害が出る可能性は低いです。
- 自己判断のチェックリスト:
- 見た目: カビが生えていないか? 湿気でドロドロに溶けていないか?(少し固まっている程度なら崩せば使えます)
- 匂い: 酸化したような「古い油の匂い(クレヨンや古本のような匂い)」がしないか? コンソメに含まれる油脂分は時間の経過とともに酸化します。この匂いがしたら、風味を損なうだけでなく、お腹を壊す原因にもなりうるため、潔く廃棄しましょう。
- 虫害: ダニなどの混入がないか?
これらに問題がなく、未開封または密閉状態で冷暗所にあったものであれば、風味が落ちていることを承知の上で使用することは可能です。ただし、あくまで自己責任となりますので、不安な場合は新しいものを開封するのが精神衛生上も料理の味のためにも最善です。
『コンソメ』固形(キューブ)と顆粒の分量換算(大さじ・小さじ・グラム)

固形(キューブ)1個は顆粒コンソメだと小さじ・大さじ何杯?
「キューブ1個入れて」と書いてあるけれど、顆粒しかない場合。ズバリ、「キューブ1個 ≒ 顆粒 小さじ2杯」 という黄金ルールを覚えておけば間違いありません。
| 固形(キューブ) | 顆粒(小さじ) | 顆粒(大さじ) | 詳細解説 |
| 1個 | 約 2杯 | 約 1/2杯 強 | 正確には顆粒小さじ1杯が約2.5〜3g程度なので、5.3gのキューブに合わせるなら2杯弱〜2杯が適当です。 |
※メーカーによってキューブの大きさが異なる場合があるので、パッケージ裏面の「1個あたりの標準使用量」を確認するとより確実です。
固形(キューブ)2個は顆粒コンソメだと大さじ何杯?
カレーやシチューなど、大量に作る時はキューブ2個(水600〜700ml分)を使うことが多いですね。
| 固形(キューブ) | 顆粒(小さじ) | 顆粒(大さじ) |
| 2個 | 約 4杯 | 約 1杯 強 |
大さじ1杯(15ml容量)に顆粒コンソメをすり切りで入れると、約8g〜9g程度になります。山盛りにすると約10〜11gになります。いちいち小さじで4回計るのは面倒です。キューブ2個の合計重量は約10.6gなので、「大さじ山盛り1杯」と覚えておくと、ワンアクションで計量が完了します。
固形(キューブ)1個は何グラム?
カロリー計算や塩分計算を厳密に行いたい場合、キューブ1個の正確な重さを知っておく必要があります。
- これは日本の主要メーカー(味の素など)の標準サイズです。
- 海外ブランド(マギーなど)や「塩分ひかえめ」タイプでは、4g〜5.5g程度の幅がある場合があります。
顆粒コンソメ小さじ1・大さじ1はそれぞれ何グラム?
計量スプーンですくった時の重さ(重量)です。水とは比重が異なるため、「小さじ1=5g」ではありません。顆粒は粒と粒の間に空気を含むため、水よりも軽くなります。
| 計量スプーン | 重さ(グラム) | 調理の目安 |
| 小さじ1(5ml) | 約 2.5g 〜 3.0g | スープカップ1杯分(150ml)の適量 |
| 大さじ1(15ml) | 約 8.0g 〜 9.0g | キューブ約1.5個〜2個弱分 |
【ここがポイント】
顆粒タイプは製品によって粒の大きさ(嵩密度)が異なるため、同じ小さじ1でも重さが微妙に変わります。初めて使うメーカーのものは、一度味見をして濃さを確認することをおすすめします。
『コンソメ』を使った ひみりか家の絶品レシピ
スパイスカレー

本格的なのに簡単で作りやすい『スパイスカレー』のレシピです! スパイスの効能に加え 無添加&グルテンフリーで ヘルシー志向です!
煮込みハンバーグ

肉汁を吸いまくってパンパンになった超ジューシー『煮込みハンバーグ』のレシピです! 煮込みなので簡単お手軽にできます!
ミラノ風チキンカツ

高級イタリアンで味わう本格的な『ミラノ風チキンカツ』が自宅で簡単にできるレシピです!鶏胸肉なのでコスパも最強!
まとめ:『コンソメ』キューブを粉にするには?スーパーのどこ・何コーナー?ご飯に混ぜるだけで美味しい?固形(キューブ)と顆粒の分量換算などの疑問を徹底解説!

本記事では「コンソメの特徴(語源、水の量、何群?、塩分量 など)」、「コンソメの気になる疑問(キューブを粉にするには?、スーパーの何コーナー?、ご飯に混ぜるだけ?、入れるタイミング、代わり など)」、「固形(キューブ)と顆粒の分量換算(大さじ・小さじ・グラム)」、「コンソメを使ったひみりか家の絶品レシピ」について徹底解説しました!
普段何気なく使っている「市販のコンソメ」には、料理を美味しくするための人類の知恵と、現代の食品科学の粋がぎっしりと詰まっていることがお分かりいただけたかと思います。
- コンソメは「完成されたスープ」: お湯に溶かすだけで、プロが長時間煮込んだ旨味と香りのバランスが手に入ります。それは決して手抜きではなく、効率的な「美味しさのショートカット」です。
- 固形と顆粒の戦略的使い分け: じっくり味を染み込ませたい煮込み料理には「固形」、手早く味を決めたい炒め物や微調整には「顆粒」を選ぶことで、料理のクオリティが一段上がります。
- 換算の魔法: 「キューブ1個 = 顆粒小さじ2」の公式を覚えておけば、どんなレシピにも柔軟に対応できます。
- 科学的な裏技: レンチンでの粉砕や、油脂を足した炊き込みご飯など、コンソメのポテンシャルを引き出す方法は無限大です。
コンソメは、あなたのキッチンの片隅で、いつでも出番を待っている頼れるパートナーです。キューブをポトンと鍋に入れるとき、その黄金色の向こうにある「旨味の科学」や「フランス料理の伝統」、そして「作り手の情熱」を少しだけ思い出してみると、いつものスープが、昨日よりも少しだけ温かく、味わい深く感じられると思いますよー
今回は以上でーす。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!



