伝統的な製法にこだわったお酢『千鳥酢』と『富士酢』を紹介します!ふつうのお酢との違いや、カルディなどの取扱店、レシピや実際のレビューを徹底解説します!
はじめに
最近、健康志向の高まりや手作り料理への関心の高まりによって、調味料にこだわる方が増えてますよねー
その中でも、日本の発酵文化が息づく「お酢」は、単なる酸味素材としてだけでなく、料理の味を大きく左右する奥深い存在として再注目されます。
とくに厳選された国産米と伝統製法によって作られる高級米酢は、プロの料理人や有名料亭、寿司店の多くで使われていて、SNSや各種レビューでも「もう他の酢には戻れない」「プロの味になる」などの声が相次いでいます。
ひみりか家は家族全員 酸味が苦手だったので、お酢にはほとんど関心がなかったんですが、そんな情報をよく見かけるようになったので、気になって試しに村山造酢の『千鳥酢』を買って調理に使ってみました。
結果---もっと早く出会いたかった~
ツンとした酸味が苦手で、手作りの酢の物は避けていましたが、お酢を替えただけで 酢の物が大好きになりました。
お酢にしてはちょっとお高めですが、酸味がまろやかなで 旨味や甘味が感じられるので、ふつうのお酢にはもう戻れない!
ということで今回は、いろいろ調べてわかったことや、愛用している『千鳥酢』と『富士酢』の特徴やひみりか家の使い方、使ってみて良かったこと、絶品レシピ なんかを紹介しまーす!
伝統製法のお酢が気になっている方はもちろん、すでに使っている方にも参考になると思いますので、ぜひ最後まで御覧ください。
『千鳥酢』特徴・違い・取扱店
今回のおすすめ①『千鳥酢』

『千鳥酢』主な特徴・定価
- 千鳥酢は、京都・村山造酢が江戸時代(享保年間 1716年〜1730年)から300年以上にわたり守り続けてきた米酢です。
- 主原料は国産米と酒粕で、これを半年間以上かけて丁寧に発酵・熟成することで、やわらかで品のある酸味とほのかな甘みを持った上品な米酢に仕上がっています。京料理や寿司、和食全般にぴったりとされ、プロ御用達としても広く知られています。
- 千鳥酢は「すっきりとクセがなく、素材の持ち味を引き立てる」点において、他の米酢や穀物酢とは明確に異なります。一般的な穀物酢よりもツンとした酸味が少なく、まろやかな口当たりが特徴です。
- レビューでも「ドレッシングや酢の物、寿司飯が格別に美味しくなる」「酸味が苦手な家族にも好評」「リピートせずにはいられない」という高評価が多くみられます。
- 千鳥酢の定価(参考価格・2025年11月時点/税込)は、360ml で 450〜500円、900ml で 700円〜850円 、1.8Lで1,000〜1,400円ですが、流通・店舗ごとに価格差があるため、あくまで目安です。
『千鳥酢』製法
千鳥酢は、「伝統製法 × 近代的品質管理」が生み出す逸品です。古来より伝承されてきた静置発酵法(せいちはっこうほう)という時間と手間を惜しまない方法で醸されています。
- 米と酒粕の厳選と洗米
京都近郊の米、酒粕を用い、米は洗米し、甑(こしき)でふっくらと蒸し上げます - 製麹(せいぎく)工程
蒸米に麹菌をつけ、麹米を作ることで、糖化とアルコール発酵の下地を整えます。 - 酒仕込み(かけ米)~酒精発酵
麹米・水・かけ米(新たな蒸米)を仕込み、自然なアルコール発酵を促し、酢の基本となる酒を作ります。 - 酢酸発酵(静置発酵・菌膜形成)
できあがった酒に、蔵付きの酢酸菌を種酢として加え、空気に接する表面で2~3か月以上じっくりと酢酸発酵させます。タンク表面には菌膜が張り、美しい琥珀色の酢へと変化していきます。 - 熟成・仕上げ
発酵を終えた酢はさらに熟成し、瓶詰前にはろ過・加熱殺菌等の品質管理を経て出荷されます。
この静置発酵法は、現代の大量生産酢で採用される「速醸法(全面発酵)」に比べて非常に時間と管理コストがかかりますが、「酸味にカドがない」「まろやかな旨味成分の複雑なバランス」「揮発臭が少なく上品な香り」といったハイレベルな品質を支えています。
現蔵には江戸時代から棲みつく独自の酢酸菌が継がれており、蔵の存続がそのまま酢の個性を守ることにもつながっています。設備刷新の際にも蔵菌への影響を最小限にする研究と努力が続けられてきました。
『千鳥酢』ふつうのお酢との違いは?

- 原料のこだわりと割合
千鳥酢は国産米+酒粕のみを使用し、原材料の産地・品質にも徹底的にこだわります。他の一般的な醸造酢(特に「穀物酢」表記品)は、とうもろこしや小麦、醸造アルコールなども加えられ、一部には米以外が大多数を占めることもあります。 - 発酵・熟成期間
千鳥酢は半年以上の発酵・熟成、一般的な穀物酢・安価な米酢では1~2週間~1か月以内の速醸法が主流です。じっくり発酵することで、まろやかさと旨味・香りの層が豊かになります。 - 製造法の違い
千鳥酢は静置発酵を貫き、酢酸菌の層による自然な酢酸発酵を重視。速醸法(全面発酵)はタンク内すべてに空気を強制的に送り込み、短期間で完成させるため効率的ですが、酸味が強く香り・旨味が浅くなりやすい傾向にあります。 - 味・香り・用途の違い
千鳥酢は芳醇で角がなく、後味はやさしく上品。「ツン」とした刺激臭・酸味が少なく、酢の物やドレッシングなど「生」で食べる料理で特に実力を発揮します。「酢が苦手でもこれは食べられる」「苦味やエグ味が少ない」との声が多数です。
| 項目 | 千鳥酢 | 一般的な酢 |
| 原材料 | 国産米・酒粕 | 米+アルコール・穀物等 |
| 製法 | 静置発酵・長期熟成 | 速醸法(短期間発酵) |
| 酸味・香り | まろやか・控えめ | ツンと強い、やや刺激臭 |
| 用途のおすすめ | 酢の物・寿司飯・生食 | 煮物・炒め物・下処理 |
『千鳥酢』取扱店・カルディで買える?
千鳥酢は地元京都圏では比較的容易に入手できますが、全国区でみると「高級調味料コーナー」や「和食に強いスーパー」「百貨店」、または「高級輸入食材店」「ネット通販」での限定的な流通となっています。
主要な取扱い店舗
- 成城石井、クイーンズ伊勢丹、北野エース、紀ノ国屋など大都市圏の高級スーパー
- 三越・伊勢丹、高島屋、大丸といった各地百貨店
- 京都現地の直売所・お土産コーナー
- Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、価格.comなど大手通販サイト
- カルディでも一部店舗で取扱実績あり。ただし【常時全店舗展開ではなく、入荷タイミングや数量は不定】のため、在庫・品揃えは事前に店舗ごと確認するのがおすすめです。
購入難易度や流通の安定度では、通販が最も確実です。瓶入りで重いため、家庭用の場合は通販の送料無料ラインをうまく活用すると便利でしょう。
『富士酢』特徴・違い・取扱店
今回のおすすめ②『富士酢』

『富士酢』特徴・違い・取扱店
- 富士酢ブランドは京都・宮津市の飯尾醸造が手がけ、千鳥酢に並ぶ“日本最高峰の米酢”として名高い存在です。なかでも「純米富士酢」と「富士酢プレミアム」が看板商品。
- 富士酢は、原料となる米に特別なこだわりをもち、一般的な米酢の約5倍、最上級「プレミアム」ではなんと8倍(1リットルあたり320g)の新米をぜいたくに使い切り、さらに無農薬・減農薬契約米限定で仕込まれています。自社杜氏による清酒仕込みに始まり、伝統の静置発酵、8か月以上もの長期熟成を経て、甘み・コク・香り豊かな唯一無二の米酢を実現しています。
- 味わいは千鳥酢が「淡く上品なマイルドタイプ」なら、富士酢は「濃厚で豊潤、酸味・旨み・コクの三位一体」と表現できます。酢の個性がよりはっきりでるため、料理の風味を力強くサポートします。煮物や加熱料理、コクを加えたい時にもベストです。
- 「純米富士酢」の定価(参考価格・2025年11月時点/税込)は、360ml で 650円前後、900ml で1,300円 前後、1.8Lで2,200円前後です。
「富士酢プレミアム」の定価(参考価格・2025年11月時点/税込)は、360ml で 1,200円前後、900ml で2,400円 前後、1.8Lで4,000円前後です。
どちらも飯尾醸造公式・大手通販での参考価格ですので、流通店舗・時期によって若干変動します。
『富士酢』製法
富士酢の最大の個性は、「米作りから酢造りまで一貫管理」+「長期・静置発酵・熟成」にあります。
- 農薬不使用での米作り
契約農家とともに、京都・丹後の棚田で無農薬・減農薬米のみを栽培。自社で毎年米の品質管理・買い取りを行います。 - 清酒の自家醸造
米麹・水を使い、まず自家蔵で清酒造りを行います(酒造用の有資格杜氏が在籍)。 - 米酢仕込み(静置発酵)
清酒をお酢蔵に運び、種酢・水とともに酢酸菌を加えタンクで静置し、表面に酢酸菌膜を張らせて80~120日かけてゆっくり自然発酵させます。この菌膜は130年以上伝承された伝家の蔵付き酢酸菌。 - 長期熟成(デキャンタージュ作業含む)
約8~10か月以上の熟成。途中で何度もタンク間で移し替え(空気に触れさせる)を繰り返し、アミノ酸のまろやかさ・香味をじっくり引き出します。 - 瓶詰・出荷
やさしい酸味、奥深いコクの米酢となり、出荷されます。
このような製法は全国でもごく一部。これだけ手間をかける酢造会社は希少です。
加えて、酢の「うなぎ屋のタレ」よろしく、創業時からの種酢が代々継ぎ足され続けることで、富士酢ならではの個性・旨味が現代に伝わっています。
『富士酢』ふつうのお酢との違いは?

- 原料米の量が群を抜いて多い
JAS規格では1リットルの米酢に米40gが最低基準。富士酢は200g(5倍)、プレミアムでは320g(8倍)もの米を使います。したがって、酢自体に複雑・リッチな旨みが残り「おだし」のような役割を果たします。 - 農薬不使用・新米のみ使用
他社の多くは古米・貯蔵米・規格外米なども活用しますが、富士酢は新米&詳細トレース可能な米のみです。 - 熟成期間が非常に長い
多くの酢は発酵1~2週間で終えますが、富士酢プレミアムでは発酵後240~300日の超長期熟成。よって甘みが濃く、アルコール臭が抜け、酸味のカドがなくなります。 - 味・香り面では、
・酢自体に旨み・甘みが濃く、「加熱するとなお香ばしさUP」
・酸味が主張しすぎず、素材や調味料の持ち味を生かす
・特にすし飯や酢の物、お肉の煮物などで「お店の味」になる
市販の量販酢・穀物酢に比べると高価ですが、その分「1クラス上」の味が誰でも簡単に実感できます。
『富士酢』取扱店・カルディで買える?
富士酢(純米富士酢・富士酢プレミアムとも)は「千鳥酢」と同じく、京都現地・高級スーパー、百貨店、食料品専門店・輸入雑貨店、そして大手通販で広く扱いがあります。
主要な取扱い店舗
- 成城石井、クイーンズ伊勢丹、北野エースなど大手高級スーパー
- 三越伊勢丹、高島屋、大丸の食品売り場(デパ地下)
- Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング等通販(入手難易度は低い)
- カルディは一部店舗で不定期入荷(常時全店展開ではない)。見つけたらラッキーという状況です。
このほか、ヨドバシカメラ(家電量販店だが食品取扱有り)、生協(コープ)などでも販売されます。一升瓶サイズも通販で人気です。
「どうしてもリアル店舗で買いたい」「実物を手に取りたい」場合は、成城石井・デパ地下食料品売り場・自然食品店の調味料コーナーをぜひチェックしましょう。
『千鳥酢』『富士酢』ひみりか家のレビュー
ひみりか家の使い方

メインは『千鳥酢900ml』
価格が安い『千鳥酢』を日常使いのメインに選んでいて、Amazonで購入しています。
『千鳥酢』と『富士酢』の味を比べると、『富士酢』の方が濃厚で旨みや甘みを多く感じますが、『千鳥酢』もふつうのお酢に比べたら、酸味がまろやかで旨味や香りが深いので、普段使いには『千鳥酢』が1番コスパが良いと思いました。
みぃどっちも酸味がまろやかで旨味があるから 美味しいよねー
夫ふつうのお酢は酸味がツンとしてるから もう戻れないよ
特別な時に『富士酢プレミアム900ml』
『千鳥酢』は、購入のタイミングによっては一升瓶1,800mlの複数本しか買えないこともあるので、その場合は、ちょっと贅沢に『富士酢プレミアム900ml』を買っています。
寿司酢や酢の物など、酸味が強いお料理の時に『富士酢プレミアム』を使うようにしています。
みぃお寿司は特に気分が上がるから プレミアムで贅沢しちゃうよねー
夫高いネタを買ってくるよりも お酢を替える方が断然美味しくなる気がするよ
使ってみて良かったこと

家族全員 酢の物が大好きになった
以前は安いお酢を使っていたので、酸味が強くて 酢の物が苦手でした。息子たちもほぼ手をつけませんでした。
でも、『千鳥酢』や『富士酢』を使うようになってから、旨味のあるまろやかな酸味になって、酢の物が大好きになりました。
ひみりか家は、この変化は大きかったです。
夫酢の物がこんなに美味しいとは思わなかったよねー
みぃまー歳とって コッテリしたものが食べれなくなったのもあるけどね
料理の幅が広がった
以前はお酢の酸味が苦手だったので、お酢をたくさん使うレシピを避けていました。
でも、『千鳥酢』や『富士酢』を使うようになってから、酢の物はもちろん、甘酢ダレや油淋鶏なんかの お酢をレシピを積極的に探すようになりました。
調味料ひとつで料理の幅が断然広がりました。
みぃ若い頃はホントすっぱいもの食べなかったよねー
夫ツンとした酸味がにがてなんだよねー
もっと早く千鳥酢や富士酢に出会いたかったよ
少し引っかかったこと
市販のお酢よりかなりお高め
スーパーに並んでいるお酢の中でも、安いものだと、500mlで200円くらいです。
それと比べると『千鳥酢』でも3倍以上高いので、お財布にはやさしくないです。
でも、お酢はそんなに頻繁に使うものではないですし、良い調味料は料理の味を底上げしてくれるので、価格以上の価値があると思いました。
みぃふつうのお酢が安すぎるんだよねー
夫でも 味の違いを知っちゃうと千鳥酢や富士酢はそんなに高く感じないよねー
『千鳥酢』『富士酢』を使った絶品レシピ
油淋鶏
ネギたっぷり香味ダレがたまらないザクザクカリカリの絶品『油淋鶏』のレシピです!
ネギの辛味がないので みんな大好きな味です!
肉団子
甘酢あんが絶妙に絡む、やわらかくてジューシーな『肉団子』のレシピです!
冷めても美味しいので お弁当にもぴったりです!
豚もも肉の甘酢焼き
甘辛こってりとさっぱり酸味を絶妙に組み合わせた『豚もも肉の甘酢焼き』のレシピです!
お値打ちな豚ももブロックで手軽に作れます!
「お酢」について徹底ガイド|種類や選び方のポイント
書籍、Webサイト、YouTubeなど幅広く情報収集しました。

お酢の種類
ほとんどの家庭用のお酢は「醸造酢」です。これは、発酵という自然な工程で生まれた酢で、主に「穀物酢」と「果実酢」に分かれます。
「穀物酢」は日本で圧倒的に多用されるお酢で、クセが少なく、煮物や炒め物、数多くの料理に幅広く活躍します。特に「米酢」は酢の物や酢飯、漬け物、和風ドレッシングで大活躍。アルコールや酒粕が加わる場合もありますが、「純米酢」表記なら原料は米のみ(甘味、旨味がより濃厚)です。
「果実酢」はりんご酢やぶどう酢、ザクロ酢などフルーティな味わい。特にりんご酢は健康志向の高まりもあり、サラダのドレッシングや飲用にも人気です。
ラベル表示(JAS基準)により、穀物酢・果実酢の明確な基準があります。
【代表的なお酢の種類と特徴】
| 種類 | 主な特徴 | 調理例・おすすめ活用法 |
| 米酢 | まろやかで上品な甘さ。和食向き。 | 酢の物・寿司飯・漬け物・和風ドレッシング等 |
| 黒酢 | コクがあり深い。玄米などを長期発酵。 | 酢豚・煮込み・和洋中問わずアクセントに |
| 穀物酢 | クセがなくキリッと。安価で汎用性◎ | 炒め物・煮物・ドレッシング・ピクルス等 |
| 粕酢 | 酒粕由来でうまみが強い。 | 江戸前寿司・伝統的なチラシ寿司 |
| リンゴ酢 | 甘みと風味が爽やか。 | マリネ・サラダ・ヘルシードリンク |
| ぶどう酢 | 芳醇でコク。 | バルサミコ・ワインビネガー・ソース・洋食料理 |
| バルサミコ酢 | ぶどうを長期熟成、甘みと酸味のバランスが絶妙 | グリル野菜・肉料理・サラダ(加熱で甘みUP) |
| 調味酢 | すし酢・三杯酢・かんたん酢等、最初から味調整済み | すし飯・ピクルス・らっきょう漬・ドレッシング類 |
- 米酢・純米酢は主に和食のベースに。特に純米酢は熟成期間が長く、味・香りがまろやかでプロの料理人にも選ばれています。
- 黒酢は栄養価やダイエットサポート目的で飲む「健康酢」としても人気。酸っぱさの奥に米や玄米のコクがしっかり感じられ、煮込みや中華にもおすすめです。
- 果実酢(りんご酢・ぶどう酢)は飲用だけでなくドレッシングやマリネ、洋風料理にも◎。特に「純りんご酢」など無添加・果汁たっぷりのものは毎日の健康維持にもおすすめです。
お酢の選び方
市販のお酢は一見どれも同じに見えますが、実は「原材料」「醸造方法」「添加物」などに選び方のコツがあります。
ラベルの「名称・原材料」欄をチェック
- 「商標(銘柄)」ではなく、品名/原材料/名称欄を確認しましょう。
- 添加物や甘味料、酸味料、うま味調味料の有無もチェック。純とつくものはシンプルな原材料だけで造られています。
アルコール添加の有無
- お酢の発酵を効率・安定させるために醸造アルコール(とうもろこし、サトウキビ由来の穀物アルコール)が加えられる“米酢”が多いですが、最もシンプルで風味重視なら「純米酢」「純りんご酢」のような“純”ラベルを選ぶのがおすすめです。
発酵方法(静置発酵法/速醸法)
- 静置発酵法は時間と手間をかけた伝統的製法で、まろやかで奥深い味わい・香りに仕上がるのが特長。商品ラベルや公式HP等で「静置発酵」「伝統製法」「木桶」などの文言も参考に。
- 速醸法は数日で大量生産&価格も抑えめですが、シャープであっさりした風味になりやすいです。毎日の普段使いには十分役立ちます。コクや香り重視なら静置発酵法がおすすめです。
原料の質
- 純米酢や純りんご酢などは、原材料の質がそのまま品質に直結します。有機や無農薬、契約農家・伝統蔵元のものもあり、公式サイトや裏ラベルで確認できます。
- 「安い原料や加工用穀物」→クセや風味が弱い場合も。
酸度の目安
調味用醸造酢の酸度は基本4–5%前後。「酸っぱすぎが苦手」な方やドレッシング、飲用にはやや低め、「加熱調理には高め」など、好みによって選び分けましょう。
- 酸度が高い=ピリッとキレのある酸味
- 酸度が低い=まろやかで柔らかい酸味
よくある質問・選び方Q&A
- Q:「純米酢」と「米酢」の違いは?
→「純米酢」は米100%、一切のアルコール等無添加。コク・まろやかさ重視。 →「米酢」は米の他に穀物・醸造アルコール入り。酸味がシャープ、お手頃価格。 - Q:どの容器が安全?
→ 長期保存はガラス瓶・ホウロウ・セラミックなど酸に強い素材がおすすめ。プラスチックは短期間・劣化しないものを。 → 冷蔵が必要なもの(果実酢・自家製酢など)以外は常温・冷暗所保存でOK。 - Q:飲用時は?
→ 酢は原液だと酸度が高すぎるため、必ず5倍以上に希釈して飲む習慣を。歯の健康や胃への刺激も考えて量に注意し、飲用後は口をすすぐとなお安心。 - Q:加工酢と醸造酢、どう使い分ける?
→ 時短や決まった味が欲しい時は調味酢・加工酢が便利。自然派や素材の風味重視、本格的な調理には「純醸造酢」や自家製合わせ酢がおすすめ。
まとめ
「酢はどれも同じ?」と思いがちですが、原料・製法・配合による違いは味にも健康にも影響大。日常使いの万能な米酢・穀物酢から、コクや香りの黒酢・果実酢、調味済みの加工酢まで幅広く、自分や家族のライフスタイル・好みに合わせて組み合わせましょう。
選び方のポイントは、「原材料のシンプルさ」「製法」「用途」「添加物の有無」の4つ。
ラベルやHPをしっかりチェックし、「純」と名がついたものや伝統的な静置発酵法の酢は一度は試す価値大です。スーパーで迷った時にはまず米酢や純米酢、りんご酢など標準的なものからスタートし、調理ジャンルや味の好みに合わせて徐々に品揃えを広げていくのがおすすめです。
今回は以上でーす。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!



