和菓子に欠かせないモチモチ食感の『求肥』の魅力を紹介します!
どこで買える?雪見だいふくの皮は求肥?凍らない?などの疑問を解決しつつ、ひみりか家の簡単絶品レシピも徹底解説します!
はじめに
和菓子は、ふんわりとしたやさしさと、どこか懐かしい温もりを感じさせてくれる素材がいくつもあります。
その中でも「求肥(ぎゅうひ)」は、もちもちとした食感と上品な甘さが特徴で、ひと口食べるだけで心がほっと和む、特別な存在なんですよー
求肥は、大福や練り切り、あんみつ、さらにはアイスクリームの「雪見だいふく」の皮など、さまざまな和洋スイーツに使われています。
それに、求肥はお餅とは違い、時間が経っても固くなりにくいという大きな魅力があるのです。
お正月やお祝いの席だけでなく、日常のおやつや贈り物にもぴったりで、最近では、家庭で手軽に作れるレシピや、スーパーや業務スーパー、オンラインショップでの購入も広がり、ますます身近な存在になっています。
私はあまりにも好きすぎて、おうちで手軽に手作りできるレシピも考えちゃいました!
ということで今回は、「求肥」に関するいろんな疑問を解決しつつ、ひみりか家の簡単で絶品のレシピも紹介しまーす!
「求肥」が好きな方はもちろん、手作りしたい方にも参考になると思いますので、ぜひ最後まで御覧ください。
『求肥』の特徴(原材料,作り方,求肥のお菓子,どんな味?)
今回のおすすめ カステラ生地で『求肥』を包んだ『若鮎』

求肥とは
- 求肥(ぎゅうひ)は、もち粉や白玉粉に砂糖や水あめを加えて練り上げた、和菓子の素材です。見た目はお餅に似ていますが、最大の特徴は「時間が経ってもやわらかい」こと。これは、砂糖や水あめが生地の水分をしっかりと抱え込むため、でんぷんの老化(硬化)を防いでくれるからです。
- 平安時代に中国から伝わり、当初は玄米や黒砂糖で作られていたため「牛皮(ぎゅうひ)」と呼ばれていましたが、仏教思想の影響で「求肥」と表記されるようになりました。今では、和菓子の世界に欠かせない存在となっています。
- 求肥は、そのまま食べても美味しいですが、包む・巻く・挟むなど、さまざまな形で和菓子や洋菓子に使われています。もちもちとした食感とやさしい甘さは、どんな素材とも相性が良く、和洋折衷のスイーツにもぴったりです。
求肥を使ったお菓子

求肥は、和菓子の世界でとても幅広く使われています。代表的なものをいくつかご紹介します。
- 大福
もちもちの求肥であんこやフルーツを包んだ定番和菓子。いちご大福やマスカット大福など、季節のフルーツを使ったものも人気です。 - 練り切り
白あんに求肥を加えて練り上げ、桜や紅葉など季節のモチーフに細工した上生菓子。求肥が加わることで、しっとりなめらかな口当たりになります。 - 羽二重餅
福井県の銘菓で、求肥をさらにきめ細かく、なめらかに仕上げたもの。絹織物の「羽二重」にちなんだ名前で、上品な甘さととろけるような食感が特徴です。 - あんみつ・みつまめ
寒天やフルーツ、あんこの中に、もちっとした求肥が加わることで、食感のコントラストが楽しめます。 - 最中
パリッとした最中の皮に、あんこと一緒に求肥を挟んだもの。たねやの「ふくみ天平」などが有名です。 - 若鮎
カステラ生地で求肥(ぎゅうひ)を包み、鮎の形をした和菓子です。多くの店で焼き印によって鮎の表情が描かれており、求肥の他に小倉あんが入っているものもあります。 - 若草・埋れ木・常陸風土記:地方の銘菓にも求肥が使われており、抹茶や和三盆糖をまぶしたもの、あんこを包んだものなど、バリエーション豊かです。
このように、求肥は和菓子の「主役」にも「名脇役」にもなれる万能素材。最近では、パンケーキやどら焼きに挟んだり、ジェラートやアイスを包んだりと、洋菓子とのコラボも増えています。もちもち食感が好きな方にはたまらないアレンジですね。
原材料
求肥の基本的な原材料は、とてもシンプルです。
- もち粉または白玉粉
もち米を粉状にしたもの。白玉粉ももち米が原料で、粒子が細かくなめらかな食感になります。もち粉は弾力が強く、しっかりした食感に。 - 砂糖
求肥の甘さと、やわらかさを保つために欠かせません。レシピによっては、もち粉と同量〜2倍ほどの砂糖を使うこともあります。 - 水あめ
さらにやわらかさや保水性を高めるために加えられることが多いです。なければ砂糖だけでも作れます。 - 水
粉を溶かして生地を作るために使います。 - 片栗粉やコーンスターチ
打ち粉として使い、求肥が手や台にくっつくのを防ぎます。
代替材料としては、もち粉の代わりに白玉粉、米粉(片栗粉を加えてもちもち感を出す)なども使えます。砂糖の種類を変えると風味も変わり、黒糖や和三盆糖を使うとコクのある味わいに仕上がります。
作り方
求肥の作り方には「水練り」「茹で練り」「蒸し練り」などいくつかの方法がありますが、ここでは家庭で作りやすい「蒸し練り」と「電子レンジ」をご紹介します。
蒸し練り(基本の作り方)
- 材料を混ぜる
もち粉(または白玉粉)と砂糖をよく混ぜ、水を2〜3回に分けて加え、ダマがなくなるまで混ぜます。 - 蒸す
蒸し器に布巾を敷き、生地を流し入れてフタをし、15分ほど蒸します。 - 取り出す
半透明に固まったら取り出し、コーンスターチや片栗粉を広げたバットに生地をのせます。 - 成形する
手につかないように打ち粉をしながら生地をのばし、好きな大きさにカットして完成です。
もち粉がない場合は白玉粉でも代用できます。米粉を使う場合は片栗粉を加えるともちもち感が出ます。食感や風味は粉の種類で微妙に変わるので、好みに合わせて選んでみてください。
電子レンジでの簡単レシピ
「蒸し器はちょっと面倒…」という方には、電子レンジで作る方法がおすすめです。洗い物も少なく、短時間でできるので、忙しい日にもぴったり。
- 材料を混ぜる
耐熱ボウルに白玉粉(またはもち粉)、砂糖、水を入れてよく溶かします。 - 加熱する
ラップをかけて600Wの電子レンジで1分30秒加熱します。 - 混ぜる
取り出して全体をよく混ぜ、さらに1分30秒加熱します。 - 成形する
片栗粉を広げたバットに生地を取り出し、粗熱が取れたら好きな大きさに切って完成です。
コツは、白玉粉をダマがなくなるまでしっかり溶かすこと。加熱時間は様子を見ながら調整してください。ゴムベラを水で濡らしておくと作業しやすくなります。
電子レンジで作った求肥は、蒸し練りとほとんど変わらない味と食感。あんこやフルーツを包んで大福にしたり、きな粉や抹茶をまぶしてアレンジしたりと、家庭でも本格的な和菓子作りが楽しめます。
どんな味?
- 求肥の味わいは、やさしい甘さとなめらかな口当たりが特徴です。もちもちとした弾力がありながら、歯切れがよく、口の中でふんわりととろけるような食感。砂糖や水あめがたっぷり入っているため、しっとりとしたやわらかさが長く続きます。
- そのまま食べると、上品な甘みともち米のほのかな香りが広がります。あんこやフルーツ、クリームなどと合わせると、素材の味を引き立てつつ、求肥のやさしい甘さが全体を包み込んでくれます。冷やしても硬くなりにくいので、夏場の冷たいデザートにもぴったりです。
- また、求肥は色や香りをつけてアレンジすることもできます。抹茶や黒糖、和三盆糖を加えると、風味豊かなバリエーションが楽しめます。もちもち食感が好きな方には、きっとたまらない美味しさです。
どこで買える?カルディ・スーパー・コンビニで売ってる?
求肥は和菓子店だけでなく、最近ではスーパーや業務スーパー、オンラインショップなど、さまざまな場所で購入できるようになっています。ただし、単体の求肥が常時店頭に並んでいるとは限らず、和菓子の材料コーナーや冷凍食品売り場、製菓材料店などを探すのがポイントです。
業務スーパーやオンラインショップは、コスパや入手のしやすさで特におすすめです。和菓子店では、贈答用や特別な日のご褒美にぴったりの高級感ある求肥が手に入ります。コンビニやスーパーでは、求肥そのものよりも、求肥を使った和菓子やアイスで手軽に楽しむのが主流です。

カルディ
- カルディコーヒーファームでは、和菓子キットや単体の求肥が販売されていることがあります。価格帯は500円から1500円程度で、輸入食品店らしいユニークな商品もラインナップされています。
- 家庭で和菓子作りを楽しみたい方や、ちょっと変わったアレンジを試したい方に人気です。ただし、店舗によって取り扱い状況が異なるため、事前に在庫を確認するのがおすすめです。
スーパー
- スーパーでは、求肥そのものが単体で販売されていることは少ないですが、イオンなどの大型スーパーでは和菓子コーナーや製菓材料コーナーで見かけることがあります。
- 価格は300円から800円程度で、大福や和菓子キットの一部として求肥が入っている場合もあります。日常使いに便利で、手軽に和菓子作りを始めたい方にぴったりです。
業務スーパー
- 業務スーパーでは、冷凍の求肥シートや大福用の求肥が販売されています。
- 500円から1000円程度で大容量パックが手に入り、コスパが良いのが魅力。和菓子をたくさん作りたい方や、業務用として使いたい方に人気です。
- 冷凍保存ができるので、必要な分だけ解凍して使えるのも便利なポイントです。
コンビニ
- コンビニ(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど)では、単体の求肥はほとんど取り扱いがありません。
- ただし、大福やみたらし団子、雪見だいふくなど、求肥を使った和菓子やアイスは豊富に並んでいます。手軽に求肥の食感を楽しみたい方は、これらの商品を選ぶのもおすすめです。
100円ショップ
- ダイソーやセリアなどの100均では、求肥そのものの取り扱いは少ないですが、和菓子キットやゼリーの材料が販売されていることがあります。
- 求肥を手軽に試したい場合は、オンラインやスーパーの利用が確実です。
オンラインショップ
- Amazonや楽天市場では、冷凍の求肥シートや業務用パックが1000円から2000円程度で販売されています。送料無料の商品も多く、まとめ買いにも便利です。
和菓子店
- たねや、亀屋万年堂などの老舗和菓子店では、求肥を使った大福や羽二重餅、最中などが販売されています。高級感のある味わいを楽しみたい方におすすめです。

雪見だいふくとの関係 雪見だいふくの皮は求肥?

- 「雪見だいふく」は、ロッテが1981年に発売したアイスクリームで、もちもちの皮でバニラアイスを包んだ大人気商品で、この皮こそが「求肥」なのです。
- 普通のお餅では冷凍すると固くなってしまいますが、求肥は砂糖や水あめがたっぷり入っているため、冷凍してもやわらかさが保たれます。そのため、雪見だいふくのもちもち食感が実現できたのです。
- 雪見だいふくの原材料を見ると、「もち米粉」「砂糖」「水あめ」などが使われており、まさに求肥のレシピそのもの。冷凍庫から出しても、皮がしっとりやわらかいのは、求肥ならではの特性です。アイスと求肥の組み合わせは、和と洋の絶妙なハーモニー。季節を問わず楽しめるスイーツとして、今も多くの人に愛されています。
- また、最近では「生雪見だいふく」という、冷蔵タイプのふわとろ食感のバージョンも登場し、スーパーやドラッグストアで期間限定販売されています。こちらも求肥のやわらかさが存分に活かされています。
『求肥』と餅・すあま・羽二重餅・大福・牛皮との違い
求肥はお餅、すあま、羽二重餅、大福、牛皮(ぎゅうひ)など、似たような和菓子素材とよく比較されます。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
餅

- お餅は、もち米を蒸して杵と臼でつき、粘り気が出るまで練り上げた食品です。砂糖や水あめは加えず、もち米本来の素朴な風味と弾力が特徴。
- 焼いたり煮たりして食事としても使われますが、冷めると固くなりやすいのが弱点です。
- 一方、求肥はもち粉や白玉粉に砂糖や水あめを加えて練り上げるため、甘みが強く、冷めてもやわらかさが保たれます。食感もお餅よりなめらかで、和菓子の素材として使いやすいのが特徴です。
すあま

- すあまは、うるち米(ご飯として食べるお米)由来の上新粉に砂糖と水を加えて練り、蒸し上げた和菓子です。
- 関東地方でよく親しまれており、紅白の色合いが縁起物としても人気。求肥よりも歯切れがよく、さっぱりとした甘さが特徴です。
- 求肥がもち米系の粉を使い、強い伸びともちもち感があるのに対し、すあまはうるち米系で歯切れの良いもっちり感。用途も、求肥は素材として幅広く使われますが、すあまはそのまま食べる日常菓子として親しまれています。
羽二重餅

- 羽二重餅は、福井県の銘菓で、もち粉と砂糖、水あめを使い、求肥をさらにきめ細かく、なめらかに仕上げた和菓子です。
- 名前は福井の伝統的な絹織物「羽二重」に由来し、絹のような口どけと上品な甘さが特徴。求肥と製法はほぼ同じですが、羽二重餅はそのまま食べる和菓子として完成度が高く、贈答品やお土産にも人気です。
- 求肥が和菓子の素材として使われることが多いのに対し、羽二重餅は単体で味わうことが多い点が違いです。
大福

- 大福は、もち粉や白玉粉を使った生地であんこやフルーツを包んだ和菓子です。
- 生地には求肥が使われることが多く、もちもちとした食感とやさしい甘さが特徴。豆大福やいちご大福など、バリエーションも豊富です。
- 大福の皮が求肥である場合、冷めてもやわらかさが続き、包む素材との相性も抜群。求肥が和菓子の「名脇役」として活躍する代表例です。
牛皮(ぎゅうひ)
- 牛皮(ぎゅうひ)は、求肥の古い呼び名です。平安時代に中国から伝わった当初は、玄米や黒砂糖で作られていたため、色が黒っぽく、牛の皮に似ていたことから「牛皮」と呼ばれました。
- 仏教思想の影響で「牛」の字が忌避され、「求肥」と表記されるようになりましたが、製法や特徴は同じです。
比較表:求肥と似ている和菓子素材の違い
| 名称 | 主原料 | 砂糖・水あめ | 食感・特徴 | 用途・食べ方 |
| 求肥 | もち粉・白玉粉 | あり | もちもち・やわらか | 素材・包む・そのまま |
| 餅 | もち米 | なし | 弾力・素朴 | 焼く・煮る・食事にも |
| すあま | 上新粉(うるち米) | あり | 歯切れ良い・素朴 | そのまま食べる |
| 羽二重餅 | もち粉 | あり | とろける・上品 | そのまま・贈答用 |
| 大福 | もち粉・白玉粉 | あり | もちもち・包む | あんこやフルーツを包む |
| 牛皮(ぎゅうひ) | もち粉・白玉粉 | あり | もちもち・古称 | 求肥と同じ |
このように、原料や製法、用途によって食感や味わいに違いが生まれます。求肥は、もち米系の粉に砂糖や水あめを加えて練り上げることで、もちもちとしたやわらかさと上品な甘さを実現しています。
凍らない?冷凍できる?
求肥は、砂糖や水あめがたっぷり入っているため、冷凍しても固くなりにくいのが大きな特徴です。これは、糖分が水分をしっかりと抱え込むことで、でんぷんの老化(硬化)を防いでいるためです。冷凍保存が可能で、解凍してももちもち感がしっかりと残ります。

冷凍保存の方法
- 小分けにしてラップで包む
求肥を食べやすい大きさに切り、1つずつラップで包みます。 - ジッパー付き保存袋に入れる
空気を抜いて密封し、冷凍庫で保存します。 - 保存期間
手作りの場合は1ヶ月以内、市販品はパッケージの表示を確認してください。
解凍方法
- 自然解凍
常温で1〜2時間、冷蔵庫なら3〜4時間で自然解凍できます。 - 電子レンジはNG
電子レンジで解凍すると水分が蒸発してパサパサになることがあるので、自然解凍がおすすめです。
保存方法と日持ち(常温・冷蔵・冷凍の違い)
求肥は、保存方法によって日持ちや食感が変わります。手作りの場合は添加物が少ないため、消費期限が短めです。
- 常温保存
当日〜3日以内。直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所で保存します。 - 冷蔵保存
2日以内。冷蔵庫に入れると固くなりやすいので、食べる前に水で霧吹きをして電子レンジで軽く温めると、もちもち感が復活します。 - 冷凍保存
1ヶ月以内。小分けにしてラップで包み、ジッパー付き保存袋で冷凍します。食べるときは自然解凍がベストです。
市販の求肥や和菓子の場合は、パッケージの表示を必ず確認し、消費期限内に食べ切るようにしましょう。冷凍保存は長期保存に向いており、たくさん作りすぎたときやまとめ買いしたときにも便利です。
『求肥』ひみりか家の簡単絶品レシピ|手作りのあんこと求肥で作った大福

炊飯器とレンジで手作りする「大福」
あんこも求肥も手作りする本格的な『大福』のレシピです!
炊飯器と電子レンジで簡単に作れるので、大福を買わなくてよくなります!
まとめ
求肥は、もちもちとしたやわらかさと上品な甘さで、和菓子の世界に欠かせない存在です。大福や練り切り、羽二重餅、雪見だいふくの皮など、さまざまなスイーツに使われ、私たちの暮らしに小さな幸せを届けてくれます。手作りも意外と簡単で、電子レンジを使えば忙しい日でも気軽に和菓子作りが楽しめます。スーパーや業務スーパー、オンラインショップなど、購入先も増えているので、ぜひ一度、求肥のやさしい味わいを試してみてください。
それに、意外と簡単に作れちゃいますので、ぜひ、ひみりか家の簡単レシピも試してほしいです。これなら買う必要ないかもって思うくらい簡単に美味しくできますので、家族や友人と一緒に作ったり、贈り物にしたり、日常の中でほっと一息つくおやつタイムになりますよー

今回は以上でーす。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!

