特有の酸味と濃厚なコクが魅力の『サワークリーム』を紹介します!そのまま食べる?市販品はスーパーのどこの売り場?本格的な作り方は?サワークリームペッパーソースのレシピは?などの疑問を解決しつつ、ひみりか家のお菓子レシピも徹底解説します!
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スーパーの乳製品売り場を歩いていると、牛乳やヨーグルト、チーズといった馴染み深い商品の並びに、ちょこんと控えめに置かれている白いカップを見かけたことはありませんか?
「サワークリーム」。
名前は聞いたことがあるけれど、手に取ったことがある方は意外と少ないかもしれません。あるいは、「一度チーズケーキを作るために買ったけれど、使いきれずに冷蔵庫の奥で眠らせてしまった」という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、その小さなカップの中には、私たちの食卓を劇的に豊かにしてくれる「魔法」が詰まっています。サワークリームは、単なる「酸っぱいクリーム」ではありません。生クリームの濃厚な乳脂肪分が持つリッチな口溶けと、発酵によって生まれる爽やかな酸味、そして芳醇な香り。これらが三位一体となった、非常に奥深く、かつ万能な食材なのです。
ということで今回は、『サワークリーム』について、特徴(そのまま食べる?、本格的な作り方など)、気になる疑問(市販品はスーパーのどこの売り場?、クリームチーズで代用可?、サワークリームペッパーソースのレシピ、サワークリームオニオン病など)、ひみりか家の絶品レシピ(ニューヨークチーズケーキ)を徹底解説しまーす!
『サワークリーム』が気になっている方はもちろん、すでに使っている方にも参考になると思いますので、ぜひ最後まで御覧ください。
『サワークリーム』の特徴(そのまま食べる?、本格的な作り方など)

今回のおすすめ『メイトーのサワークリーム』
サワークリームとは
- 一言で表現するならば、サワークリームとは「生クリーム(クリーム)に乳酸菌を加えて発酵させた食品」です。
- 私たちが普段朝食などで口にするヨーグルトは「牛乳」を乳酸菌で発酵させたものですが、サワークリームはそのベースが「生クリーム」であるという点が最大の違いであり、味わいの決定的な差となります。牛乳に比べて圧倒的に高い乳脂肪分を持つクリームを原料としているため、ヨーグルトよりもはるかに濃厚でクリーミー、そしてバターのように滑らかな口当たりを持っています。
- ヨーロッパや北米、特に東欧やロシアの食文化においては、日本の味噌や醤油のように欠かせない日常的な食材です。ボルシチやビーフストロガノフといった伝統料理において、味の決め手となるのはこのサワークリームの酸味とコクです。
- 日本においてはまだ「お菓子作りの材料」という認識が強いかもしれませんが、実はそのままパンに塗ったり、醤油と合わせて和食に使ったりと、驚くほど幅広いポテンシャルを秘めています。
- 発酵食品としての側面も見逃せません。生クリームを発酵させることで、単なる脂肪の塊ではなく、消化吸収が良く、複雑な風味成分(ジアセチルなど)を含んだ、香り高い食材へと変化しているのです。
原材料
- サワークリームの原材料は、極めてシンプルです。基本的には以下の2つの要素だけで構成されています。
- クリーム(生クリーム):乳脂肪分を豊富に含んだ牛乳の層。
- 乳酸菌:クリームに含まれる糖分を分解し、酸味(乳酸)と特有の粘度、香りを生み出す微生物。
- 市販されているサワークリームの中には、流通における品質保持や食感の安定化(離水を防ぐなど)のために、ゼラチン、寒天、安定剤(ペクチンなど)、pH調整剤などが少量添加されている場合もあります。しかし、本質的には「クリーム+乳酸菌」という、自然の恵みそのものです。
- このシンプルさゆえに、素材である生クリームの質が味に直結します。乳脂肪分が高いものほど濃厚で固めのテクスチャになり、低いものは軽やかでソースに向いた仕上がりになります。
- 一般的に市販されているサワークリームの乳脂肪分は、メーカーによって異なりますが、およそ30%〜40%程度のものが多く見られます。これはヨーグルト(約3%)と比べると約10倍も高く、クリームチーズ(約30%〜)に近い数値ですが、製法や発酵の過程(熟成期間や使用する菌種)が異なるため、味わいは全く別物になります。
どんな味?
- 「サワー(Sour=酸っぱい)」という名前がついているため、レモンやお酢のような鋭く突き刺さる酸っぱさを想像される方も多いようですが、実際の味わいはもっと穏やかで複合的です。
- 口に入れた瞬間に広がるのは、生クリーム由来の圧倒的なミルクのコクと自然な甘みです。その濃厚な脂肪分が舌を包み込んだ直後に、乳酸発酵による爽やかで清涼感のある酸味が追いかけてきます。そして、体温でバターのようにスッと溶けていく軽やかな口溶け。
- これらが口の中で混ざり合い、「濃厚なのに、後味は驚くほどさっぱりしている」という、サワークリームならではの独特の風味が生まれます。例えるなら、「極限まで濃厚にした水切りヨーグルト」と「ホイップしていない最高級の生クリーム」を混ぜ合わせ、そこに発酵バターのような芳醇なナッツのような香りを足したような味わいです。
- この「脂質(コク)」と「酸(キレ)」のバランスこそが、こってりとした肉料理の口直しや、甘いスイーツの引き締め役として、世界中のシェフに重宝される理由なのです。
そのまま食べる?

「加熱しなければいけないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、答えはYES、もちろんそのまま食べられます。むしろ、まずは加熱せずにそのまま食べて、そのフレッシュな乳酸菌の風味と繊細な口溶けを味わっていただきたい食材です。
加熱処理をせずにそのまま食べることで、発酵によって生まれた揮発性の香り成分をダイレクトに感じることができます。例えば、以下のような食べ方は、サワークリームの「生」の美味しさを堪能するのに最適です。
- トーストやベーグルのスプレッドとして:
焼きたてのパンにたっぷりと塗り、少しの蜂蜜やジャムを添えるだけで、いつもの朝食がホテルの味に変わります。バターよりも軽く、クリームチーズよりも酸味が効いているため、食欲のない朝でもペロリと食べられます。 - クラッカーのトッピング:
クラッカーに乗せて、スモークサーモンやキャビア、いくら等を添えれば、一瞬でおしゃれなオードブルの完成です。 - フルーツと一緒に:
桃やイチゴなどのフルーツと合わせると、サワークリームの酸味がフルーツの甘みを引き立て、極上のデザートになります。
もちろん、加熱調理にも適しています。ただし、煮込みすぎると乳脂肪分が分離してしまうことがあるため、ボルシチやシチューに使う場合は、仕上げの段階で火を止めてから加えるか、食卓で各々がスプーン一杯を熱々のスープに落とし、溶かしながら食べるのが「通」の食べ方です。この「冷たいクリーム」と「熱いスープ」の温度差(コントラスト)もまた、サワークリームの醍醐味と言えるでしょう。
何に使う?
サワークリームの用途は、驚くほど多岐にわたります。冷蔵庫に一つあるだけで、前菜からメイン、デザートまでフルコースをカバーできるほどです。ここでは、代表的な使い方を機能別に整理してご紹介します。
| 用途カテゴリー | 具体的な活用例・効果 |
| 料理のコク出し・ソース | ビーフストロガノフ、ボルシチ、シチュー: お肉の脂っこさを酸味が中和し、スープ全体にまろやかなコクと深みを与えます。仕上げに加えるだけでプロの味に。 パスタソース: トマトソースやクリームソースに混ぜると、酸味の角が取れてマイルドになります。 |
| ディップ・ドレッシング | サワークリームオニオンディップ: 刻んだ玉ねぎやハーブと混ぜるだけ。野菜スティックやチップスが止まらなくなります。 ポテトサラダ: マヨネーズの代わりに、あるいはマヨネーズと半々で使うと、デリ風のさっぱりとした大人の味に。 |
| スイーツ・ベーキング | チーズケーキ: クリームチーズの一部を置き換えることで、濃厚さを保ちつつ爽やかな風味に。ベイクドにもスフレにも最適です。 焼き菓子(ケーキ、マフィン): 生地に混ぜ込むと、酸が重曹と反応して膨らみを助けたり、脂肪分がグルテン形成を抑えてしっとり柔らかく焼き上がります。 |
| 和風アレンジ | わさび醤油和え: アボカドやマグロと和える際に醤油と混ぜる。 味噌ディップ: 味噌と合わせると、和風バーニャカウダソースのような濃厚な旨味が生まれます。 いぶりがっこ合わせ: 燻製の香りと発酵の酸味が絶妙にマッチします。 |
特に注目したいのは、「じゃがいも」との相性の良さです。ベイクドポテトにトッピングしたり、ポテトサラダに使ったり、ポテトチップスのディップにしたりと、芋のデンプン質とサワークリームの脂肪・酸味は、味覚の黄金比とも言える相性を見せます。
賞味期限
サワークリームは発酵食品ですが、ハードチーズのように長期熟成させて保存性を極端に高めたものではありません。また、脂肪分が高いため酸化しやすいという側面もあります。
- 開封前の賞味期限:
メーカーや商品によりますが、冷蔵保存(10℃以下)で製造から数週間〜1ヶ月程度が一般的です。必ずパッケージの表示を確認しましょう。 - 開封後の賞味期限:
一度空気に触れると、雑菌が混入するリスクが高まり、風味の劣化(酸化臭など)も進みます。開封後は冷蔵庫で保存し、数日〜1週間以内を目安に使い切るのが理想的です。
保存中に表面に透明な水分が出てくることがありますが、これは「乳清(ホエイ)」と呼ばれる成分です。品質に問題はありませんので、捨てずにクリームと混ぜ合わせて使うか、栄養価が高いのでそのまま料理に使ってください。
ただし、表面にピンクや緑色のカビが見えたり、鼻をつくような明らかな異臭がしたりする場合は、残念ですが食べるのを控えて処分してください。清潔なスプーンを使うことが、長持ちさせる最大のコツです。
サワークリームの本格的な作り方

「近くのスーパーに売っていない」「お菓子作りで大量に使いたいけれど、市販の小カップではコストがかかる」という方におすすめなのが、自宅で作る自家製サワークリームです。実は、たった2つの材料で、驚くほど簡単に、しかも市販品に負けない本格的な味が作れます。
必要な材料は、動物性の純生クリームとプレーンヨーグルトだけ。この2つがあれば、家庭のキッチンが小さな発酵工房に早変わりします。このレシピの原理は、生クリームという「脂肪の海」に、ヨーグルトに含まれる乳酸菌を「種菌」として投入し、暖かい環境で培養するというものです。
材料
- 生クリーム: 200ml
乳脂肪分35%〜45%の動物性のものを選んでください。植物性ホイップでは正しく発酵しない場合があります。 - プレーンヨーグルト: 大さじ2〜3
約30g〜50g。種菌となります。
手順
- 準備:
保存容器(ガラス瓶など)を煮沸消毒し、清潔な状態にします。雑菌が入ると失敗の原因になります。 - 混合:
容器に生クリームとヨーグルトを入れ、清潔なスプーンでよくかき混ぜます。 - 発酵(保温):
容器に軽く蓋(密閉しすぎず、通気性を持たせるか、軽く乗せる程度)をして、暖かい場所に置きます。- 温度と時間: 乳酸菌が活発に働く温度は20℃〜40℃です。
- ヨーグルトメーカーを使う場合: 40℃設定で約5〜7時間保温します。
- 室温の場合: 夏場なら半日程度、冬場なら暖房の効いた部屋で1日〜2日程度置きます。オーブンの発酵機能(30〜40℃)を使うのも有効です。
- 確認:
容器を静かに傾けてみて、クリームが固まり、とろっとしたヨーグルト状になっていれば発酵完了のサインです。 - 熟成:
冷蔵庫に入れて一晩〜数日冷やします。- 重要:できたてはまだ味が若く、酸味も尖っていますが、冷蔵庫で2〜3日寝かせることで、酸味がまろやかになり、クリームが引き締まって濃厚なテクスチャに変化します。
さらに奥深い世界へ:手作り発酵バター
実は、この自家製サワークリームをボウルに入れ、ハンドミキサーでひたすら撹拌(ホイップ)し続けると、ある時点で水分(バターミルク)と固形分(発酵バター)に分離します。サワークリーム作りは、究極の自家製発酵バター作りへの入り口でもあるのです。余った水分(バターミルク)はパンケーキに使うと絶品ですので、二度楽しむことができます。
冷凍できる?
「使いきれないから冷凍保存したい」と思われるかもしれませんが、結論から申し上げますと、サワークリームは冷凍保存にはあまり向きません。
サワークリームは、水分の中に脂肪球が分散しているエマルジョン(乳化)状態にあります。これを冷凍すると、水分が氷の結晶となり、その結晶が脂肪球の膜を突き破ってしまいます。その結果、解凍した時に水分と脂肪分が分離してしまい、あの滑らかでクリーミーな口当たりが失われ、ボソボソとした豆腐の絞りカスのようになってしまうのです。
【それでも冷凍したい場合の対処法】
どうしても使いきれずに冷凍せざるを得ない場合は、以下の点に注意して活用してください。
- 解凍後は加熱調理専用にする:
分離してしまったテクスチャをごまかすため、シチューやスープ、カレーなどに溶かし込んで使うのがベストです。加熱して混ぜてしまえば、分離は気にならなくなり、味のコク出しとしての機能は果たせます。そのままディップやケーキに使うのは避けましょう。 - 小分けにする:
製氷皿やラップを使って大さじ1杯分ずつ小分けにして冷凍しておくと、スープを作る時にポンと入れるだけで使えるので便利です。
基本的には、開封後は冷蔵保存で早めに使い切るか、使い切れない場合は最初から「サワークリーム煮」などの大量消費レシピを献立に組み込むことを強くおすすめします。
サワークリームオニオンとは
「サワークリーム」という言葉を聞いて、真っ先に「サワークリームオニオン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。特にポテトチップスのフレーバーとして、世界中で不動の人気を誇っています。「サワークリームオニオン」とは、その名の通り、サワークリームの酸味とコクに、玉ねぎ(オニオン)の甘みと旨味、そしてスパイスを組み合わせた味のコンビネーションのことです。
この組み合わせが人間を惹きつけてやまないのには、科学的な理由があります。
- 脂肪分(サワークリーム): 旨味成分を舌に長く留まらせ、満足感を与える。
- 酸味(乳酸): 油っこさを切り、唾液の分泌を促して食欲を刺激する(「もっと食べたい」と思わせる)。
- 旨味(玉ねぎ): 玉ねぎに含まれるグルタミン酸などの強い旨味成分。
これらが合わさることで、味覚の受容体がフル回転し、食べる手が止まらなくなる「やみつき」の黄金比が完成するのです。元々はアメリカなどで、生のサワークリームにオニオンパウダースープの素や刻んだ玉ねぎを混ぜたディップソースとしてパーティなどで振る舞われていたものが、スナック菓子のフレーバーとして定着したと言われています。
サワークリームオニオンの作り方

市販のポテトチップスのあの味を、添加物を使わずフレッシュな素材で再現してみませんか?マクドナルドのナゲットソースや、野菜スティックのディップとして、あるいはフライドポテトにたっぷりつけて食べる「背徳の味」として、家庭で簡単に作れるレシピをご紹介します。
材料(作りやすい分量:4人分)
- サワークリーム: 90ml〜100g(市販の1カップ)
- 玉ねぎ: 1/4個
- にんにく: 少々(すりおろし、またはチューブ)
- 顆粒コンソメ: 小さじ1/8〜1/4(旨味の補強)
- 塩・こしょう: 適量
- パセリ: 適量(乾燥でも生でも可。彩りと風味用)
プロの手順
- 玉ねぎの下処理:
玉ねぎはすりおろすか、極細かいみじん切りにします。辛味が気になる場合や、より甘みを出したい場合は、ラップをして電子レンジで30秒ほど加熱して冷ますか、水にさらしてしっかり水気を絞ってください。水気が残っているとディップが水っぽくなるので注意です。 - 混合:
ボウルにサワークリームと下処理した玉ねぎ、にんにく、顆粒コンソメを入れ、よく混ぜ合わせます。 - 調味:
味を見ながら塩とこしょうで整えます。ポテトチップスにつけるなら塩は控えめに、野菜につけるなら少し強めにすると良いでしょう。 - 仕上げ:
最後にパセリを散らして彩りを添えます。 - 馴染ませる:
すぐに食べても美味しいですが、冷蔵庫で30分〜1時間ほど寝かせると、玉ねぎの風味がクリーム全体に行き渡り、角が取れてより一体感のある味になります。
たったこれだけで、市販のスナック菓子とは比べ物にならないほどリッチでフレッシュな「本物のサワークリームオニオン」が完成します。余った野菜につけて食べれば、野菜嫌いのお子様もきっと大喜びするはずです。
『サワークリーム』の気になる疑問を徹底解説!(市販品はスーパーのどこの売り場?、クリームチーズで代用可?、サワークリームペッパーソースのレシピ、サワークリームオニオン病など)

市販品はスーパーにある?スーパーの売り場はどこ?

A. ほとんどの一般的なスーパーで取り扱いがありますが、売り場は店舗によって異なり、少し分かりにくい「かくれんぼ」状態になっていることが多いです。
サワークリームは、牛乳やヨーグルトのような「毎日買うもの」ではないため、メインの棚ではなく、少しニッチなコーナーに置かれています。探す際は、以下の3つのエリアを重点的にチェックしてみてください。
- 生クリーム・ホイップクリームの近く:
製菓材料として扱われていることが多いため、生クリームの隣に並んでいる確率が最も高いです。 - バター・マーガリンのコーナー:
バターの横、特に無塩バターや高級バターの並びに置かれていることがあります。 - チーズコーナー:
クリームチーズやマスカルポーネなど、製菓用・料理用チーズのエリアにひっそりと置かれていることもあります。
【代表的な商品パッケージ】
協同乳業 (メイトー)、中沢乳業(NAKAZAWA)、タカナシ乳業などのメーカーの商品が一般的です。多くの場合、90ml〜100ml程度の小さなプラスチックカップに入っており、白地に青や緑のデザインが施されています。
小規模なスーパーやコンビニエンスストアでは取り扱いがないことも多いため、確実に入手したい場合は、少し大きめのスーパーや、製菓材料の取り扱いが豊富な店舗に行くことをおすすめします。
どこで買える?カルディや業務スーパーで売ってる?
A. カルディコーヒーファームや業務スーパーでも購入可能ですが、取り扱っている商品の「形態」が異なる場合があります。それぞれの特徴を知っておくと便利です。
- 業務スーパー:
- 店舗によっては、大容量の冷蔵サワークリームを扱っていることもありますが、業務スーパーユーザーの間で特に話題なのは「サワークリームシーズニング(粉末)」です。
- これは生のクリームではなく、フライドポテトやポップコーンに振りかけるだけで「サワークリームオニオン味」にできるという魔法の粉です。生のクリームとは用途が異なりますが、「あの味が好き!」という方にはたまらない商品と言えるでしょう。
- カルディコーヒーファーム:
- 輸入食品店であるカルディでは、冷蔵コーナーで海外製のサワークリームや、高品質な国内メーカー品を扱っている場合があります。しかし、カルディで圧倒的な存在感を放っているのは、サワークリームフレーバーのスナック菓子です。
- 特に「トリックス(Trix)」や「フラ印(Hula)」のポテトチップスは、サワークリームの風味が濃厚でファンが多い商品です。本物のクリームを買いに行って、ついついチップスもカゴに入れてしまう……なんてことも、カルディならではの楽しみ方ですね。
クリームチーズとの違いは?クリームチーズで代用できる?

A. 似ていますが、製造工程と成分が異なる「別物」です。しかし、少しの工夫で代用することは可能です。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 特徴 | サワークリーム | クリームチーズ |
| 定義 | 生クリームを乳酸発酵させたもの | 生クリーム+牛乳を酵素(レンネット)等で凝固させた非熟成チーズ |
| 乳脂肪分 | 30〜40%前後 | 30%以上(商品によるが、より重厚な傾向) |
| 食感 | 柔らかい、軽い、熱で溶けやすい | 硬め、ねっとり、常温でも形を保つ |
| 酸味 | 強い(爽やかでシャープ) | 弱い(マイルドで穏やか) |
| 主な用途 | ソース、トッピング、軽いケーキ | どっしりしたケーキ、塗るチーズ |
【代用テクニック】
クリームチーズはサワークリームより「硬く」「酸味が弱い」のが特徴です。そのため、クリームチーズをサワークリームの代わりにレシピで使う場合は、以下の調整を行うと、かなり近い状態を作り出すことができます。
- 柔らかくする:
クリームチーズを室温に戻し、少量の牛乳や生クリーム、またはプレーンヨーグルトを加えて、ゴムベラで練り、サワークリームのようなトロッとした硬さにのばします。 - 酸味を足す:
レモン汁を小さじ1〜2杯加えます。これにより、サワークリーム特有のシャープな酸味を再現します。
特にベイクドチーズケーキを作る際、サワークリームがない場合は、この「レモン汁入りクリームチーズ」で代用しても、十分に美味しく仕上がります。
ヨーグルトとの違いは?ヨーグルトで代用できる?
A. カロリーとコクが大きく異なりますが、「水切り」という工程を経ることで、非常に優秀な代用品になります。
ヨーグルトは「牛乳」が原料なので、乳脂肪分は3%程度と非常に低く、そのままではあっさりしすぎていてコクが足りません。料理に加えると水っぽくなったり、酸味が際立ちすぎたりすることがあります。
【代用テクニック】(水切りヨーグルト)
- ヨーグルトをサワークリームに近づける最強の方法が「水切り」です。
- ザルにキッチンペーパーを敷いてプレーンヨーグルトを入れ、冷蔵庫で数時間〜一晩水を切ります(ギリシャヨーグルトのような状態にする)。こうすることで水分(ホエイ)が抜け、成分が濃縮されて濃厚なクリーム状になります。
- ここに、もしあれば生クリームを少し混ぜると、脂肪分が補われて自家製サワークリームとほぼ変わらないリッチな味わいになります。カロリーを気にする方や、さっぱり食べたい方には、あえて水切りヨーグルトで代用するのも賢い選択です。
マクドナルドのサワークリームペッパーソースの再現レシピは?

A. 期間限定で登場し、多くのファンを虜にするあのソース。お家にある調味料で簡単に再現できますよー
マクドナルドのチキンマックナゲット用ソースとして期間限定で販売される「サワークリームペッパーソース」。公式情報によると、主な原材料には「サワークリーム」「ブラックペッパー」「オニオン」などが含まれており、アレルギー情報には卵、乳、小麦、大豆が記載されています。
完全な再現は企業秘密ですが、市販の材料を使ってあの「中毒性のある味」に近づけるための再現レシピ案をご提案します。

【再現レシピ】(混ぜるだけ)
- マヨネーズ: 大さじ2(ベースとなるコクと酸味、卵黄の旨味)
- サワークリーム: 大さじ2(本物の風味と軽やかさをプラス)
- 粉チーズ(パルメザン): 小さじ1(コクと塩気、旨味の補強)
- 粗挽きブラックペッパー: たっぷりと(これが味の決め手!小さじ1/2〜お好みで)
- オニオンパウダー(またはすりおろし玉ねぎ): 少々
- レモン汁: 数滴
- 砂糖: ひとつまみ(味をまとめる隠し味)
これらをよく混ぜ合わせると、クリーミーな中にペッパーのパンチが効いた、ナゲットやお肉料理、フライドポテトにぴったりのソースになります。マヨネーズとサワークリームを1:1で配合するのが、リッチでありながらジャンクな美味しさを出すコツです。
サワークリームオニオン病って何?
A. 医学的な病気ではありません!「美味しすぎて食べるのをやめられない」という現象を指す、インターネット上のユーモラスな造語(スラング)です。
- SNSやネット掲示板などで時折見かける「サワークリームオニオン病」という言葉。これはもちろん実際の病名ではなく、「サワークリームオニオン味のポテトチップスなどが美味しすぎて、中毒のように食べるのをやめられない状態」や、「定期的に無性にあの味を食べたくてたまらなくなる発作」を表現した言葉です。
- なぜこれほどまでに人を狂わせるのでしょうか?それは先述した通り、サワークリームの「酸味」と玉ねぎの「旨味」、そしてポテトチップスの「塩気と脂」という組み合わせが、人間の脳の報酬系を強く刺激するからです。
- 「酸味」は通常、腐敗などを警告するシグナルですが、旨味や脂肪分と組み合わさることで「安全で栄養価の高い、食欲をそそる味」として強力に認識されます。ついつい指についた粉まで舐めてしまいたくなるあの衝動に、多くの人が共感して生まれた言葉なのでしょう。
- 「私もその病にかかっているかも?」と思っても安心してください。それは味覚が正常であり、サワークリームオニオンというフレーバーがそれだけ完成された美味しさを持っているという証拠です。
『サワークリーム』を使った ひみりか家のお菓子レシピ(ニューヨークチーズケーキ)
ニューヨークチーズケーキ

しっとりなめらかで超濃厚な『ニューヨークチーズケーキ』のレシピです! おうちで高級カフェ気分が味わえるうえに 失敗知らずです!
まとめ:『サワークリーム』そのまま食べる?市販品はスーパーのどこの売り場?本格的な作り方は?サワークリームペッパーソースのレシピは?などの疑問を徹底解説!

本記事では、「サワークリームの特徴(そのまま食べる?、本格的な作り方など)」、「サワークリームの気になる疑問(市販品はスーパーのどこの売り場?、クリームチーズで代用可?、サワークリームペッパーソースのレシピ、サワークリームオニオン病など)」、「サワークリームを使ったひみりか家のお菓子レシピ(ニューヨークチーズケーキ)」について徹底解説しました!
冷蔵庫の脇役だと思っていたサワークリームが、実は食卓の主役級のポテンシャルを秘めていることがお分かりいただけたでしょうか。生クリームを発酵させるというシンプルな製法だからこそ生まれる、他には代えがたい「濃厚なコク」と「爽やかな酸味」のハーモニー。
そのままディップにして野菜を美味しく食べるもよし、煮込み料理に入れてプロの味を目指すもよし、週末に自家製の発酵にチャレンジしてみるのもよし。サワークリームは、その使い方次第で、日常の料理を劇的にレベルアップさせてくれます。
もしサワークリームに興味を持っていただけたなら、ぜひ次のお買い物の際に乳製品売り場の片隅を覗いてみてください。まずは今夜、焼きたてのパンやポテトと一緒に、その濃厚な口溶けを楽しんでみてはいかがでしょうか。美味しい発見が、あなたを待ってますよー
今回は以上でーす。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!

