【ベーキングパウダー】缶の開け方は?太る?固まったらどうする?など疑問丸わかり|ひみりか

お菓子作りに欠かせない『ベーキングパウダー』を紹介します!缶の開け方は?太る?固まったらどうする?ドライイーストと間違えたらどう対処する?開封後の保存方法は?体に悪い?アルミフリーの見分け方は? などの疑問や、ひみりか家の絶品レシピを徹底解説します!

※本ページはプロモーションが含まれています。

キッチンから漂ってくる、バターと砂糖が焦げる甘く香ばしい香り。オーブンの窓越しに、型に流し込んだ生地がみるみるうちに持ち上がり、ふっくらとした美しい形に焼き上がっていく様子を見守る時間は、お菓子作りをする人にとって至福のひとときではないでしょうか。マフィン、パウンドケーキ、スコーン、そしてホットケーキ。私たちが愛してやまないこれらのお菓子が、もし「石」のように硬く、重たい塊だったとしたら、ティータイムの喜びは半減してしまうでしょう。

この「ふっくらとした食感」や「口の中でほどける軽やかさ」を生み出している影の立役者こそが、「ベーキングパウダー」です。レシピの片隅に「小さじ1」と控えめに記されているだけの、真っ白で味気ない粉。しかし、この小さなスプーン一杯の粉の中には、数世紀にわたる食品化学の英知と、美味しいお菓子を作るための魔法が凝縮されています。

実は、ベーキングパウダーは非常に繊細な「化学物質」の集合体であり、その性質を正しく理解してあげることで、お菓子の仕上がりは劇的に変わります。逆に言えば、扱い方を少し間違えるだけで、膨らまなかったり、苦味が出たりといった失敗の原因にもなってしまうのです。

ということで今回は、『ベーキングパウダー』について、特徴(缶の開け方、開封後の保存方法、塩分、何群? など)、気になる疑問(ドライイーストと間違えた、太る?、割合、体に悪い?、固まった、アルミフリーの見分け方 など)、違いや代用(ドライイースト・ホットケーキミックス・片栗粉・薄力粉・ベーキングソーダ・重曹)、ひみりか家の絶品レシピを徹底解説しまーす!

『ベーキングパウダー』が気になっている方はもちろん、ガッツリ使っている方にも参考になると思いますので、ぜひ最後まで御覧ください。

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目次

ベーキングパウダーの特徴(缶の開け方、開封後の保存方法、塩分、何群? など

今回のおすすめ『風と光有機ベーキングパウダー』

今回のおすすめアイテムは、『風と光有機ベーキングパウダーです。

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ベーキングパウダーとは・別名

ベーキングパウダーは、日本語では「膨張剤」や「ふくらし粉」と呼ばれます。その名の通り、生地の中に気泡を作り出し、物理的に体積を増やして膨らませるための食品添加物製剤です。しかし、単一の物質ではなく、いくつかの成分が絶妙なバランスで配合された「混合物」であるという点が非常に重要です。

一般的に、ベーキングパウダーは以下の3つの要素で構成されています。

  1. ガス発生剤(アルカリ性)
    主に炭酸水素ナトリウム(重曹)。これが二酸化炭素の源です。
  2. 酸性剤(酸性)
    重曹と反応してガスを出させるための「起爆剤」。酒石酸、クエン酸、リン酸塩、ミョウバンなどが使われます。
  3. 分散剤(遮断剤)
    コーンスターチ(デンプン)など。保存中にアルカリ剤と酸性剤が勝手に反応してしまわないよう、両者の間に入って壁となる役割です。

この配合により、水と熱が加わった瞬間に化学反応が起き、ふんわりとした生地が生まれるのです。

「タンサン」のこと?

特にお年寄りの方や、伝統的な和菓子のレシピブックなどで「タンサン」という言葉を見かけることがあります。これは「重曹(炭酸水素ナトリウム)」の別名であり、ベーキングパウダーとは似て非なるものです。

以下の表に、ベーキングパウダーと重曹(タンサン)の基本的な違いをまとめました。

項目ベーキングパウダータンサン(重曹)
正式名称膨張剤(混合製剤)炭酸水素ナトリウム
成分重曹 + 酸性剤 + 遮断剤重曹 100%
液性中性(調整されている)アルカリ性
反応のきっかけ水分のみ、および熱酸との反応、または熱
仕上がりの色白いまま黄色っぽく変色する
風味無味(若干の塩気)独特の苦味がある
主な用途ケーキ、クッキー、スコーンどら焼き、利休饅頭、黒糖蒸しパン

「タンサン」は、その強いアルカリ性によって小麦粉のフラボノイド色素を黄色く変色させる性質があり、また独特の風味(いわゆる薬饅頭のような香り)を持ちます。そのため、栗饅頭やどら焼きなど、色と香りを活かしたい和菓子には「タンサン」が選ばれます。

一方、ベーキングパウダーは、酸性剤を加えることでアルカリ性を中和し、色や味への影響を最小限に抑えるように改良された、いわば「進化した膨張剤」なのです。

役割

ベーキングパウダーがお菓子作りにおいて果たす役割は、単に「大きくする」ことだけにとどまりません。その働きは多岐にわたり、食感や見た目の美しさにまで影響を及ぼしています。

  1. 生地の膨張(エアレーション)
    • 最も基本的な役割です。
    • 発生した二酸化炭素ガスが、グルテンの網目構造や卵の気泡の中に入り込み、それらを内側から押し広げます。これにより、生地の体積が増し、ふんわりとした厚みが生まれます。
  2. 食感の改良(テクスチャーの形成)
    • 気泡が無数に存在することで、生地の密度が下がります。これにより、ホットケーキのような「ふんわり」感や、クッキーの「サクサク」感、スコーンの「ほろほろ」とした口どけが生まれます。
    • もしベーキングパウダーを入れ忘れると、気泡のない生地は小麦粉と水が固まっただけの、ゴムや石のような硬い物体になってしまいます。
  3. pHの調整と美観の維持
    • 前述の通り、ベーキングパウダーには酸性剤が含まれており、反応後の生地が過度なアルカリ性にならないよう調整されています。これにより、スポンジケーキが黄色く変色するのを防ぎ、白く美しい焼き上がりを実現します。
    • また、アルカリ性による「石鹸のような苦味」が発生するのを防いでいます。

ダブルアクティング(二段階反応)の妙
市販されている多くのベーキングパウダーは、「ダブルアクティング(速効性と遅効性の組み合わせ)」という高度な設計がなされています。

  • 第一段階(水和反応)
    ボウルの中で粉と水分(牛乳や卵)が混ざった瞬間に、酸性剤の一部が反応し、小さなガスが発生します。これが初期の気泡の核となります。
  • 第二段階(熱反応)
    オーブンに入れて温度が上がると、残りの成分が反応し、さらに爆発的にガスが発生します。

この二段構えのシステムのおかげで、生地を混ぜてから焼くまでに多少時間がかかってしまっても、ガスが抜けきらずにしっかりと膨らんでくれるのです。これは、失敗を防ぐための素晴らしい科学的工夫と言えるでしょう。

何に使う?ベーキングパウダーを使うお菓子は?

ベーキングパウダーは、「イースト菌による発酵を待つ時間がない」、あるいは「バターのクリーミング性(空気を取り込む力)だけでは膨らみが足りない」お菓子全般に使われます。これらは総称して「クイックブレッド」と呼ばれることもあります。

具体的には、以下のようなお菓子やお料理に活躍します。

  • バターケーキ類
    • パウンドケーキ: バターの気泡だけでなく、ベーキングパウダーの力で重たい生地(たっぷりの砂糖やフルーツが入ったもの)を持ち上げます。
    • マフィン: ふんわりとしたキノコ型に膨らませるために必須です。
    • マドレーヌ: 象徴的な「おへそ」の膨らみを作る助けとなります。
  • 朝食・軽食類
    • ホットケーキ・パンケーキ: フライパンの上で厚みを出すための主役です。
    • スコーン・ビスケット: 層を押し広げ、サクサクとした食感を作ります。
    • 蒸しパン: 蒸気の熱で一気に膨らませ、もちもちとした食感の中に軽さを出します。
  • クッキー類
    • ドロップクッキー: カントリーマアムのような、少し厚みのあるソフトなクッキーに使われます。
    • サブレ: 生地の繋がりを適度に切り、ホロホロとした食感にするために少量加えることがあります。
  • その他
    • 天ぷらの衣: 小麦粉に少量混ぜると、水分が蒸発する際にガスが発生し、衣がカラッとサクサクに揚がります。

逆に、シュークリーム(水蒸気の力だけで膨らむ)や、フランスパン(イースト菌で膨らむ)、シフォンケーキ(メレンゲの力で膨らむ※補助的に入れる場合もあり)には、主役としては使われません。

缶の開け方

いざお菓子を作ろうと意気込んで、買ってきたばかりのベーキングパウダー(特に赤と黄色の缶で有名な「愛国(AIKOKU)」など)を開けようとしたら、「フタが固くて開かない!」「どうやって開けるの?」と困惑した経験はありませんか? 密閉性を保つために特殊な構造になっていることが多いため、コツを知らないと爪を傷めてしまうこともあります。

ここでは、道具を使った安全でスマートな開け方を、手順を追って解説します。

スプーン一本で解決!金属缶の開け方

  1. スプーンを用意する
    • 爪で無理やりこじ開けようとせず、ティースプーンやディナースプーンを用意してください。
    • 使うのは「スプーンの柄(持ち手)」の平たい部分です。
  2. テコの原理を使う
    • フタの縁(少し出っ張っている部分)の下にスプーンの柄の先端を差し込みます。
    • そのままスプーンをテコのようにグイッと上に持ち上げてください。「ポンッ」という小気味よい音とともに、内蓋が浮き上がります。
  3. 内側のアルミシールを剥がす
    • プラスチックの蓋を開けると、中には完全密閉のためのアルミシールが貼られています。これも手で剥がしにくい場合は、スプーンの柄やナイフを使って、缶の縁に沿って一周くるりと切れ込みを入れます。
    • その後、中心をつまんで剥がし取ります。

        開封後の保存方法

        ベーキングパウダーにとって、最大の敵は「湿気」です。 湿気を吸ってしまうと、缶の中で酸性剤とアルカリ剤が微量ずつ反応を始めてしまい、二酸化炭素を放出してしまいます。つまり、いざお菓子に入れる時になっては、もうガスが出尽くして「死んでいる」状態になってしまうのです。これを防ぐための保存方法は、多くの人が勘違いしやすいポイントでもあります。

        Q: 冷蔵庫に入れて保存してもいいですか?
        A: いいえ、基本的にはNGです!

        「粉類は冷蔵庫へ」と思いがちですが、ベーキングパウダーに関しては常温保存が正解です。
        冷蔵庫や冷凍庫に入れると、出し入れする際の急激な温度変化によって、缶の内側や粉の表面に「結露」が発生します。このわずかな水分が命取りとなり、缶の中で化学反応が進んでしまうのです。また、冷蔵庫内のにおいを吸着しやすいというデメリットもあります。

        正しい保存の3ヶ条

        1. 直射日光・高温多湿を避ける
          コンロの近くやシンクの下は湿度が高いため避け、食器棚やパントリーなどの涼しく乾燥した場所に保管してください。
        2. フタはガッチリ閉める
          使用後はすぐに、これ以上ないほどしっかりとフタを閉めてください。缶の縁に粉が挟まっていると密閉度が下がるので、軽く拭き取ってから閉めると完璧です。
        3. 個包装や乾燥剤の活用
          使用頻度が低い場合は、缶入りではなく、1回分(3g〜5g)ずつ小分けになった「分包タイプ」を選ぶのが最も賢明です。缶入りの場合は、中に食品用の乾燥剤(シリカゲル)を入れておくと安心です。

            大さじ・小さじは何グラム? 1g・2g・3g・4g・5gを小さじにすると?

            お菓子作りにおいて、計量の正確さは成功の鍵を握ります。しかし、レシピ本によって「小さじ1」と書いてあったり「4g」と書いてあったりして、混乱することがありますよね。ベーキングパウダーの比重(かさ密度)は製品によって多少異なりますが、一般的な目安を知っておくと便利です。

            基本の換算表

            計量スプーン重さの目安 (g)備考
            小さじ1 (5ml) 3g 4g一般的には3g説と4g説がある。最近のレシピ本では4gとされることが多い。
            大さじ1 (15ml) 9g 12g小さじの3倍。
            1カップ (200ml) 120g 150g製品の粒子の細かさにより大きく変動する。

            グラムから小さじへの換算(小さじ1=4gとした場合)

            「レシピには2gとあるけれど、計りがない!」という時のために、目分量での目安をご紹介します。

            • 1g: 小さじ 1/4 (スプーンの先端に少し乗る程度)
            • 2g: 小さじ 1/2 (スプーンの半分)
            • 3g: 小さじ 3/4 (すりきりより少し凹んだくらい)
            • 4g: 小さじ 1 (すりきり一杯)
            • 5g: 小さじ 1 (すりきり+山盛り少し)

            ※ベーキングパウダーは、1gの誤差でも膨らみすぎて型から溢れたり、苦味の原因になったりします。可能であれば、0.1g単位で計れるデジタルスケールを使用することを強くお勧めします。

            塩分

            • 「甘いケーキを作るのに、塩分?」と驚かれるかもしれませんが、ベーキングパウダーには隠れた塩分が含まれています。 主成分である重曹の化学式は NaHCO3(炭酸水素ナトリウム)であり、この「ナトリウム」が塩分相当量として計算されるためです。
            • 製品によりますが、代表的な富澤商店のベーキングパウダーの成分表示を見ると、100gあたり16.8gの食塩相当量が含まれています。
            • これを実際の使用量に換算してみると、
              小さじ1 (4g) 使用時: 4g× 0.168 =0.67g」です。
              つまり、小さじ1杯のベーキングパウダーを入れることは、ひとつまみ以上の塩を入れるのと同じことになります。
            • 通常のお菓子作りでは、この微量な塩気が甘みを引き立てる対比効果(スイカに塩をかけるような効果)を生むため、プラスに働きます。しかし、厳しい塩分制限をされている食事療法中の方などは、「無塩」ではないことを認識しておくと良いでしょう。

            6つの基礎食品群で何群?

            栄養バランスを考える際に用いられる「6つの基礎食品群」の分類において、ベーキングパウダーはどこに位置するのでしょうか。

            結論:基本的に分類対象外、あるいは「調味料」扱い

            6つの基礎食品群は、タンパク質、ビタミン、炭水化物などを供給する主要な食品を分類するものです。ベーキングパウダーは一度の使用量が数グラムと極めて少なく、栄養源として摂取するものではないため、主要な群には含まれません。

            強いて成分から分析すると以下のようになります。

            • コーンスターチ(遮断剤): 穀類・炭水化物(5群に近いが量は微量)
            • ミネラル(ナトリウム、カルシウム等): 無機質(2群の要素を含むが、補給源ではない)

            したがって、栄養計算上は「調味料・香辛料類」や「嗜好食品」のカテゴリー、あるいは分類不能な「その他」として扱われます。カロリーや栄養素を気にするよりも、「お菓子を美味しくする魔法の粉」として割り切って考えてあげるのが正解です。

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            ベーキングパウダー』の気になる疑問を徹底解説!(ドライイーストと間違えた、太る?、割合、体に悪い?、固まった、アルミフリーの見分け方 など

            ドライイーストと間違えたらどう対処する?

            これは最も頻繁に起こる、そして最も致命的なミスの一つです。 「白い粉だし、どちらも膨らむから同じだろう」と思って代用したり、パッケージを取り違えて入れてしまったり…。しかし、この二つは「生き物」「化学物質」かという、決定的な違いがあります。

            ケース1:パンを作るのに、イーストの代わりにベーキングパウダーを入れてしまった

            • 何が起きる?
              • イーストのような「発酵」プロセス(時間をかけてグルテンを熟成させ、風味豊かなガスを出す工程)が起きません。生地は伸びず、パン特有の香りもしません。
              • 焼くと、パンではなく「目の詰まった巨大なビスケット」や「硬いマフィン」のような物体が出来上がります。
            • 対処法(救済策)
              • まだ焼く前であれば、メニューを変更しましょう。
              • 発酵時間を取らずにすぐに焼く「ソーダブレッド」や「アイリッシュ・ブレッド」として焼き上げてください。バターやドライフルーツを混ぜ込めば、それはそれで素朴で美味しいクイックブレッドになります。
              • 「失敗したパン」ではなく「成功したスコーン風パン」として楽しむのがコツです。

            ケース2:ケーキを作るのに、ベーキングパウダーの代わりにドライイーストを入れてしまった

            • 何が起きる?:
              • イーストが働くには「発酵時間」と「適切な温度(約30℃〜40℃)」が必要です。混ぜてすぐにオーブンに入れてしまうと、イースト菌が活動する暇もなく熱で死滅します。
              • 結果、全く膨らまず、カチカチの甘い円盤になり、さらに死滅した酵母の独特な臭いが残る可能性があります。
            • 対処法(救済策):
              • 焼く直前に気づいたなら、オーブンに入れるのをやめ、暖かい場所に数時間放置して発酵させてみてください。
              • 「スポンジケーキ」にはなりませんが、「ブリオッシュ」や「サバラン」のような発酵菓子に変身させることができるかもしれません。

            太る?

            「膨らむ粉だから、お腹の中でも膨らんで太るの?」「カロリーが高いの?」と心配される方がいらっしゃいます。

            結論:ベーキングパウダー自体で太ることはありません。

            ベーキングパウダーのカロリーは、製品にもよりますが100gあたり約120160kcal程度です。 1回のお菓子作りで使う量は小さじ1(4g)程度なので、カロリーは約56kcal。これは飴玉1個にも満たない、誤差のような数値です。

            太る原因は「粉」ではなく「お菓子そのもの」

            ベーキングパウダーを使うレシピ(ホットケーキ、パウンドケーキ、クッキー)には、必ずと言っていいほど大量の小麦粉(糖質)、砂糖、バター(脂質)が含まれています。

            「ベーキングパウダーを使ったから太った」のではなく、「美味しく膨らんだケーキを食べ過ぎたから太った」というのが真実です。魔法の粉に罪はありませんが、それが生み出す美味しさの誘惑には注意が必要ですね。

            最適な割合は?

            「レシピなしで作りたいけれど、どれくらい入れたらいいかわからない」という方へ、プロが使う黄金比をお教えします。

            基本ルール:小麦粉(薄力粉)100g に対して、小さじ13g4g

            これは粉の重量に対して約2.5%〜3%の割合です。この比率を守れば、大きく失敗することはありません。ただし、作りたいお菓子のタイプによって微調整すると、さらに上級者の仕上がりになります。

            お菓子のタイプおすすめの割合 (100gあたり)理由
            スポンジケーキ小さじ 0.5 〜 1卵の泡立てが膨らみを助けるため、補助的に使う。
            クッキー小さじ 0.5 程度膨らませるというより、サクサク感を出すため少量でOK。
            パウンドケーキ小さじ 1バター、砂糖、粉が同量の重い生地を持ち上げる標準量。
            具沢山マフィン小さじ 1 〜 1.5フルーツやナッツなどの重たい具材を支えるため、少し多めに。
            蒸しパン小さじ 1 〜 1.5蒸気の力と合わせて一気に膨らませるため、やや多めでもOK。

            入れすぎに注意!
            「たくさん入れたらもっと膨らむはず!」と倍量入れるのは厳禁です。ガスが発生しすぎて生地の骨格が耐えきれず、焼成中に破裂したり、逆に焼き上がった後に中央が凹んでしぼんだり(ケービング)します。また、苦味やエグ味の原因にもなります。

            体に悪い?

            • 食品添加物であるため、安全性について不安を感じる方もいるでしょう。
            • 現在日本で市販されているベーキングパウダーは、食品衛生法に基づき、厳しい基準をクリアした成分のみで作られています。通常の使用量であれば、健康への悪影響を心配する必要はありません。
            • かつて懸念されていたのは、原材料の一種である「アルミニウム(ミョウバン)」の摂取についてです。これについては、次の「アルミフリー」の項目で詳しく解説しますが、現在はメーカー側の自主的な取り組みにより、家庭用製品のほとんどが対策済みの安全なものになっています。

            アルミフリーとは?・アルミフリーの見分け方は?

            スーパーの売り場でよく目にする「アルミフリー(Aluminum-Free)」という表示。これは一体どういう意味なのでしょうか?

            アルミニウム問題の背景

            • ベーキングパウダーの酸性剤として、古くから「焼きミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)」が使われてきました。ミョウバンは安価で、常温では反応せず加熱時にしっかりガスを出す優れた成分でした。
            • しかし、アルミニウムの過剰摂取が人体(神経系など)に影響を与える可能性が示唆され、WHO(世界保健機関)などが摂取許容量を設定しました。これを受け、特に体の小さな子供が食べるホットケーキなどの膨張剤からアルミニウムを減らそうという動きが広まりました。
            • アルミフリー=ミョウバン不使用
              現在、「アルミフリー」と書かれている製品は、ミョウバンの代わりに、アルミニウムを含まない「酒石酸水素カリウム」や「リン酸カルシウム」などを酸性剤として使用しています。

            見分け方

            1. パッケージの表示:
              • 表面に「アルミフリー」「ミョウバン不使用」「Alum Free」と大きく記載されています。
            2. 原材料名の確認:
              • 裏面の原材料名を見て、「硫酸アルミニウム〜」という記載がないことを確認します。

              現在の家庭用製品(共立食品、日清、富澤商店、ラムフォードなど)の多くはアルミフリーに切り替わっていますが、業務用の一部や古い製品には含まれている場合があるので、購入前にチェックすると安心です。
              味の面でも、アルミフリーの方が金属特有の渋みや収斂味(しゅうれんみ)が少なく、素材の味を邪魔しないと言われています。

              膨らむ理由は?

              なぜ、ただの白い粉が生地を何倍にも膨らませるのでしょうか?その裏側では、中学校の理科室で行われるような化学実験が、ボウルとオーブンの中で起きています。

              メカニズムの方程式】
              重曹(アルカリ性) + 酸性剤(酸) + 水 + 熱 ⇒ 中性塩 + 水 + 二酸化炭素(ガス)

              1. 中和反応:
                • 生地に水分(牛乳や卵)が入ると、ベーキングパウダーの中の「酸」と「アルカリ(重曹)」が溶け出し、出会います。
                • これらが中和反応を起こし、シュワシュワと二酸化炭素の泡が発生します。
              2. 熱分解反応:
                • さらにオーブンの熱が加わると、反応しきれなかった重曹が熱分解を起こし、さらにガスを放出します。
              3. 気泡の固定:
                • 発生したガスは、グルテンの膜や卵のタンパク質の壁を押し広げます。風船が膨らむイメージです。
                • 生地が熱で固まる(デンプンの糊化とタンパク質の変性)タイミングで気泡もその場に固定され、あのスポンジ状の断面が完成します。

                  もしベーキングパウダーを入れ忘れると、ガスが発生しないため、生地の成分が隙間なく詰まった状態で固まってしまいます。これが「石」や「ういろう」のようになってしまう理由です。

                  固まったらどうする?

                  久しぶりに使おうとしたら、缶の中で粉がカチカチの岩のように固まっていた…。これは、保存中に湿気を吸ってしまった証拠です。

                  Q: ほぐせば使えますか?
                  A: お菓子作りには使わないのが無難です。

                  固まっているということは、すでに水分と反応してしまい、ガスを放出してしまった「燃えカス」が含まれている可能性が高いです。これをほぐして使っても、必要なガス量が得られず、膨らみの悪い失敗作になるリスクが高いです。

                  生死判別テスト(熱湯試験)】
                  捨てるべきか迷ったら、以下のテストをしてみてください。

                  1. コップに熱湯を少量用意します。
                  2. 固まった粉のかけらを少し入れます。
                  3. 「シュワシュワッ!!」 と激しく泡立てば、まだガスを出す力が残っています(早めに使い切りましょう)。
                  4. 「シーン または数粒の泡が出る程度なら、その粉はもう寿命です。潔く諦めましょう。

                  余ったらどうする?

                  賞味期限が切れたり、湿気てしまったベーキングパウダー。捨てるのはもったいないですよね。実は、これらは優秀な「お掃除アイテム」として第二の人生を歩ませることができます。 成分は重曹と似ているため、研磨作用とアルカリパワーを持っています。

                  • シンク・茶渋磨き
                    • 粉を直接スポンジにつけて、シンクやマグカップの茶渋をこすってください。研磨剤の効果でピカピカになります。
                  • 油汚れの除去
                    • コンロ周りの油汚れに粉をふりかけ、少し濡らした布でこすると、油が中和されて落ちやすくなります。
                  • 脱臭剤
                    • 小瓶に入れてフタを開けたまま冷蔵庫や靴箱に入れておけば、消臭剤になります(効果がなくなったらそのまま掃除へ)。

                  100均(セリアなど)やスーパーに売ってる?値段は?

                  ベーキングパウダーは非常に身近な商品で、どこでも手に入ります。

                  • スーパーマーケット:
                    • 製菓材料コーナーにあります。
                    • 価格: 缶入り(100g前後)で250円〜400円程度。小分けタイプ(5g×8袋など)で150円〜200円程度。
                    • 種類: 日清、共立食品、森永、アイコク(赤缶)などが主流。
                  • 100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥ):
                    • 製菓コーナーに置いてあります。
                    • 価格: もちろん100円(税抜)。
                    • 特徴: 30g〜50g程度の少量パックや、使い切りスティックタイプが多いです。「バレンタインだけ作る」「たまにしか使わない」という方には、スーパーの大缶を買って湿気らせるよりも、100均の使い切りサイズを買う方が経済的で品質も保てるため、強くおすすめします。

                  100均やスーパーの売り場はどこ?

                  迷ったらここを探してください。

                  • 第一候補: 「製菓材料コーナー」
                    • 小麦粉売り場の隣にあることが多いです。バニラエッセンス、チョコチップ、アーモンドプードル、デコレーション用品などが並んでいる棚です。
                  • 第二候補: 「粉類コーナー」
                    • 天ぷら粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックスの近くにひっそりと置かれていることがあります。
                  • 第三候補: 「調味料コーナー」
                    • 稀に、塩や砂糖の近くに置かれていることもあります。

                  パッケージは赤、青、オレンジなど原色の目立つ色が多いので、色を目印に探すと見つけやすいですよ。

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                  ベーキングパウダー違いや代用を徹底解説!(ドライイースト・ホットケーキミックス・片栗粉・薄力粉・ベーキングソーダ・重曹)

                  「お菓子を作ろうとしたら、ベーキングパウダーがない!」
                  そんな緊急事態に直面した時、キッチンにある他の白い粉たちで代用はできるのでしょうか?ここでは、似ている粉類との決定的な違いと、代用の可否について徹底検証します。

                  以下の表は、各材料との比較まとめです。

                  比較対象代用の可否理由・注意点
                  ドライイースト× 不可生き物(発酵)と化学反応の違い。作り方が根本から異なる。
                  ホットケーキミックス△ 条件付可これ自体が「粉+砂糖+BP」の完成品。BP単体の代わりにはならない。
                  片栗粉× 完全不可ただのデンプン。膨らむ力はゼロ。
                  薄力粉× 完全不可ただの小麦粉。膨らむ力はゼロ。
                  ベーキングソーダ (重曹)△ 工夫で可苦味が出やすい。量を減らし、酸(レモン汁等)を足す必要あり。

                  ドライイースト・イースト菌との違い・代用

                  違い

                  • ドライイースト
                    • 微生物(酵母菌)。糖分を食べてアルコールと炭酸ガスを出す「生命活動(発酵)」によって膨らませます。
                    • ゆっくりと時間をかけて、独特の風味と旨味、そしてパン特有の伸びのあるグルテン組織を作ります。
                  • ベーキングパウダー
                    • 化学物質。水と熱による「化学反応」で一瞬でガスを出します。
                    • 風味はなく、サクサク・ホロホロとした食感を作ります。

                  代用

                  • 基本的に不可です。
                  • レシピにある「ベーキングパウダー 小さじ1」を「ドライイースト 小さじ1」に変えて焼いても、イーストが働く時間がなく膨らみません。
                  • 逆に、パンのレシピをベーキングパウダーで作ると、発酵不要の「クイックブレッド」になりますが、それはもはや食パンやフランスパンとは別物の食べ物になります。

                  ホットケーキミックスとの違い・代用

                  違い

                  • ホットケーキミックス(HM)は、薄力粉をベースに、砂糖、油脂、香料、そしてベーキングパウダー(BP)が最初から最適なバランスで配合された「調整粉」です。

                  代用

                  • ベーキングパウダーの代わりにHMを使う: 不可です。
                    レシピの「小麦粉100g+BP小さじ1」のBP部分にHMを入れても、HMの大部分は小麦粉なので、膨らむ力は足りず、粉の量だけが増えてしまいます。
                  • 小麦粉+BPの代わりにHMを使う: 可能です。
                    レシピの「粉類全体」をHMに置き換えることは可能です(砂糖の量を調整する必要はあります)。
                  • HMがない時にBPで作る: 可能です!
                    自家製HMは簡単に作れます。【薄力粉150g+砂糖30g+ベーキングパウダー小さじ2+塩少々】を混ぜれば、即席ホットケーキミックスの完成です。

                  片栗粉との違い・代用

                  違い

                  • 片栗粉はジャガイモから精製された純粋なデンプンです。
                  • 加熱すると糊(のり)状になり、とろみをつけたり、もちもちした食感を出したりしますが、ガスを発生させる能力はゼロです。

                  代用

                  • 完全に不可です。
                  • 白い粉という見た目以外、共通点はありません。代わりに入れると、膨らむどころか、ゴムのような団子になってしまうでしょう。

                  薄力粉との違い・代用

                  違い

                  • 薄力粉はお菓子の「ボディ(骨格)」を作るメインの材料です。ベーキングパウダーはその骨格を「持ち上げる」ための筋肉やポンプのような役割です。

                  代用

                  • 不可です。
                  • 薄力粉をどれだけ増やしても、空気を含ませる力(気泡)がなければ膨らみません。両方が揃って初めて、ふっくらとしたケーキが焼けるのです。

                  ベーキングソーダとの違い・代用

                  • 「ベーキングソーダ」は英語名 (Baking Soda) で、日本語では「重曹」のことです。つまり、次の「重曹との違い」と全く同じです。
                  • 海外のレシピ翻訳サイトなどでは「ベーキングソーダ」と表記されることが多いので、=重曹だと覚えておきましょう。ベーキングパウダー (Baking Powder) とは別物です。

                  重曹との違い・代用

                  違い

                  • 冒頭でも触れましたが、ベーキングパウダーは「重曹+助剤」のミックス、重曹は「重曹100%」です。重曹はアルカリ性が強く、苦味や黄ばみが出やすいのが特徴です。

                  代用

                  • 条件付きで可能ですが、そのまま同量は使えません。
                  • ベーキングパウダーがない時、重曹で代用することはできますが、いくつかのテクニックが必要です。

                  重曹で代用する場合の黄金ルール】

                  • 量を半分にする
                    重曹はガス発生力が強いため、ベーキングパウダー小さじ1の代わりなら、重曹は小さじ1/2程度にします。
                  • 酸を足す(必須!)
                    重曹のアルカリ性を中和し、ガス発生を促すために、「酸性の液体」をレシピに加えます。
                    • レモン汁(小さじ1〜2)
                    • ヨーグルト
                    • 牛乳をバターミルクに変える
                    • これらを加えることで、化学反応がスムーズになり、膨らみやすくなると同時に、嫌な苦味を消すことができます。

                  重曹で代用すると苦い?

                  対策をせずに重曹で代用すると非常に苦くなります。

                  • 重曹(炭酸水素ナトリウム)が熱分解すると、「炭酸ナトリウム」という物質が残ります。これが強いアルカリ性を示し、石鹸のようなエグい苦味の正体となります。
                  • この苦味を消す唯一の方法が、上記の「酸と一緒に使うこと」です。
                  • アメリカのレシピでよく「ベーキングソーダ」と「バターミルク(酸性)」がセットで登場するのは、この中和反応を利用して、苦味を消しつつ最大限に膨らませるための理にかなった知恵なのです。
                  • もし酸性の材料がない場合は、残念ながら重曹での代用は諦めた方が、美味しく食べるためには賢明かもしれません。
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                  『ベーキングパウダー』を使った ひみりか家の絶品レシピ

                  米粉のパウンドケーキ

                  しっとりふわもち食感がたまらない「米粉のパウンドケーキ」レシピです!試行錯誤の末にたどり着いたので、失敗しない自信作です!

                  抹茶シフォンケーキ(米粉)

                  鮮やかな緑と 抹茶の豊かな香りが際立つ『抹茶シフォンケーキ』のレシピです! フワフワなのに しっとりモチモチで、グルテンフリーです!

                  フィナンシェ

                  感動するほどのしっとり食感が魅力の『フィナンシェ』レシピです!手軽に作れるので、おうちで本格的な味わいが楽しめます!

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                  まとめ:『ベーキングパウダー』缶の開け方は?太る?固まったらどうする?ドライイーストと間違えたらどう対処する?開封後の保存方法は?体に悪い?アルミフリーの見分け方は? などの疑問を徹底解説!

                  本記事では、「ベーキングパウダーの特徴(缶の開け方、開封後の保存方法、塩分、何群? など)」、「ベーキングパウダーの気になる疑問(ドライイーストと間違えた、太る?、割合、体に悪い?、固まった、アルミフリーの見分け方 など)」、「ベーキングパウダーとの違いや代用(ドライイースト・ホットケーキミックス・片栗粉・薄力粉・ベーキングソーダ・重曹)」、「ベーキングパウダーを使ったひみりか家の絶品レシピ」について徹底解説しました!

                  小さじ一杯の魔法、ベーキングパウダー。
                  普段は何気なく計量して使っているこの白い粉ですが、実はその一粒一粒の中で、酸とアルカリが出会い、熱に刺激され、目に見えない無数の気泡を生み出すというドラマチックな化学反応が起きていました。マフィンのふんわり感も、スコーンのサクサク感も、すべてはこの小さな粉が、生地の中で懸命に働いてくれた結果なのです。

                  今回のおさらい

                  • 保存は常温・冷暗所で! 冷蔵庫に入れるのは「缶の中に雨を降らせる」ようなもの。絶対に避けましょう。
                  • 湿気は大敵! フタは親の仇のように固く閉め、できれば個包装や100均の小サイズを活用して、常に鮮度の良いものを使いましょう。
                  • 代用は慎重に! 重曹を使うなら「酸」をプラス。イーストとは別物。それぞれの性質を理解して使い分けるのが上達への近道です。
                  • アルミフリーを選べば安心! 迷ったらパッケージの「ミョウバン不使用」を確認しましょう。

                  週末は新鮮なベーキングパウダーを用意して、大切な誰かのために、あるいは頑張った自分のために、最高にふっくらとした美味しいお菓子を焼いてみませんか?オーブンから漂う香りで、幸せな気分になれると思いますよー


                  今回は以上でーす。
                  最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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