「ヴィクトリアケーキ」のレシピ
しっとりモチモチのスポンジケーキで甘酸っぱいジャムをサンドした「ヴィクトリアケーキ」
絶妙の組み合わせで 豪華な名前なので、おもてなしに最適です。
「ひみりかスイーツレシピ」のコンセプト
建設エンジニアや調理師、食生活アドバイザーなんかの知識・経験をフル活用して、構造物を設計するみたいに本気で考えたレシピです!
ひみりかスイーツレシピのコンセプト
➊美味しさ・健康・時短・出来栄えの調和を目指す
➋小麦粉をなるべく使わず グルテンフリーを目指す
➌人工甘味料とトランス脂肪酸が含まれる食品を使用しない
➍コツや注意する点を余すところなくお伝えする
材料(18㎝の型)
スポンジケーキ
- 無塩バター|120g
- 米粉(ミズホチカラ)|120g(小麦粉でもOK)
- 砂糖(てんさい糖)|100g
仕上がりをきれいにしたい方は、上白糖か粉砂糖を使用してください。 - 卵|2個 100~110g
多いと分離しやすいので、110gより少なくなるよう調整してください。 - ベーキングパウダー|5g
- バニラエッセンス|数滴
- ラム酒|小さじ1(なくてもOK)
- 油|適量(型紙用)
- 粉砂糖|好きなだけ(仕上げ用)
ブルーベリージャム
- ブルーベリー|150g
ひみりか家は手に入りやすい冷凍を使います。
ミックスベリーもいいですよー - 砂糖(てんさい糖)|80g
- レモン汁|大さじ1
ひみりか家で使っている材料でーす
ひみりか家では ミズホチカラ使っています。
グルテンが気にならない方は小麦粉を使用してください。
ベーキングパウダーは、アルミニウムや第一リン酸カルシウムが使われていないものがおススメです。
砂糖は、比較的精製度合いが低く ミネラルやオリゴ糖も含まれている「てんさい糖」がオススメです。
好きなラム酒です。
用意する道具
- 底が抜けるタイプのケーキ型(18㎝)
- ボウル
大2中2小2くらいが理想です。ひみりか家は大中小を洗いながら使ってます。 - ハンドミキサー
- 計量器
- 粉ふるい
- クッキングシート
- 温度計
- ゴムベラ
- スポンジケーキを半分にスライスする時の高さ調整器具
均等な高さで切れるので、仕上がりが かなりきれいになります。 - 粉糖ふり
粉砂糖をまぶす用です。
つくり方(18㎝の型)
準備
- 「底が抜けるケーキ型」の底面に油を塗り、クッキングシートを敷く。
底面の円に合わせてクッキングシートを切ると敷やすいです。
- 「底が抜けるケーキ型」の側面に油を塗り、クッキングシートを貼る型より高くなるように貼る。
- 卵を40℃くらいのお湯で湯煎しておく。
湯煎して バターと卵の温度を合わせておくと、分離しにくくなります。
- バターを小さいかたまりに切って、レンジで軟らかくする。
室温程度だと固くて泡立てにくいので、端っこがほんの少し溶けるくらいまでレンチンしてください。
500Wで10~15秒を何度も繰り返して、加熱し過ぎないようにしてください。
スポンジケーキ 生地づくり
- バターをハンドミキサーで撹拌する。
マヨネーズくらいの柔らかさになって、少しふわっとなるくらいまでよく撹拌してください。
空気を多く含むと卵の水分が入りやすくなるので 分離しにくくなります。
- てんさい糖を3回に分けて⑤に混ぜ、その都度撹拌する。
- ②の卵をスプーン1杯くらいずつ ⑥に混ぜ、その都度撹拌する。
一度に多く入れると分離しやすいので、少しずつ慎重に加えてください。
ここが肝心です!
- 下の写真くらいクリーム状になるまで撹拌する。
分離すると卵の水分の中にバターの玉が浮いてるようになります。
もし分離してしまったら、分量内の米粉を少量入れてミキサーで撹拌してください。
- 米粉とベーキングパウダーを混ぜ、ざるや粉ふるい機で2~3回ふるう。
- ⑨を半分だけ⑧へ入れ、ゴムベラで混ぜる。
ハンドミキサーを使わずに、ゴムベラでざっくり混ぜてください。
- ➉にバニラエッセンスを入れ、ゴムベラでざっくり混ぜる。
- ⑪に⑨の残り半分を入れて、ゴムベラでざっくり混ぜる。
スポンジケーキ 焼成
- オーブンを170℃(25~30分焼く)に予熱する。
生地づくりは慎重に行った方がいいので、生地ができたこのタイミングでの予熱が良いです。
慣れてきたら 最初に予熱した方が時短になります。
- ⑫の生地を①のケーキ型に隙間ができないように入れる。
生地の入った型を少し高いところから落として、空気を抜いてください。
- 予熱が完了したらオーブンへ入れ、25~30分焼く。
こんがり焼き色がついたら、焼き上がりのサインです。
- 焼き上がったらオーブンから出し、冷めないうちに型から外す。
冷めて時間が経つと外しにくくなります。
- あら熱がとれたらラップでフワッとくるみ、冷めたら冷蔵庫に入れる。
水分が飛んでパサつかないようにするためです。
ピッタリくるむと 外す時に表面が剥がれてしまうため、フワッとくるんでください。
- 冷蔵庫で半日以上おいて、しっとりさせる。
ブルーベリージャム
- ブルーベリー150gと 砂糖80gと レモン汁 大さじ1を小鍋に入れて絡める。
- ⑲を中火で混ぜながら 加熱する。
- ⑳の砂糖が透明になってきたら、弱火にして、スプーンでアクを取り除く。
- 混ぜながらとろみがつくまで15~20分くらい煮る。
冷めると少し固くなるので、とろみ具合は少量だけスプーンに取り、冷まして判断してください。
少し水気が多いなーと思うくらいが、生地によく合います。
- ジャムが出来上がったら、あら熱をとり、冷蔵庫で冷ます。
仕上げ
- ⑱を冷蔵庫から取り出し、上下半分に切る。
「高さ調整器具」を使うときれいに切れます。
無い場合は、スポンジケーキを回しながら、外周から徐々に切っていくと上手く切れます。
- ㉓のジャムを冷蔵庫から取り出し、㉔の下のスポンジケーキにたっぷり塗る。
- ㉕に㉔の上のスポンジケーキをのせ、粉砂糖を「粉糖ふり」や「茶こし」で 好きなだけまぶしたら完成です。
失敗しないポイント
- バターと卵が分離しないように乳化させるのが1番のポイントです。
- バターは卵と混ぜる前に しっかり撹拌して 空気を含ませてください。
- 卵を湯煎してバターとの温度を合わせておいてください。
- バターに卵を少量ずつ慎重に加えてして、その都度 撹拌ください
- ブルーベリーは少し水気が多いなーと思うくらいが、生地にしみこんで、ちょうど良くなります。
ひみりか家の「ヴィクトリアケーキ」
名前からして高級感が漂ってるので、「今日のお菓子は何?」って聞かれて「ヴィクトリアケーキ!」って答えると、とりあえず「おー!」って感じになります。
ぶっちゃけ、パウンドケーキにジャムを挟んだだけですが、優雅な雰囲気を演出できるので、ひみりか家では 登場回数多めです。
おすすめポイント
しっとりモチモチ バター風味のスポンジと 甘酸っぱいジャムがべストマッチ
スポンジケーキは、米粉で作ったパウンドケーキと同じレシピですので、バターの風味と しっとりモチモチの食感が合わさって、単品でもたまらない美味しさです。
そこに甘酸っぱいジャムが加わるので、絶品の美味しさになります。
この組み合わせは ほんとズルいとしか言いようがないです。
この組み合わせはサイコーだね。
分解して食べてるくせに、よく言うよ!
組み合わせて美味しいものは 単品でも味わいたくなるんだよねー
アレンジが豊富
スポンジケーキでサンドするので、好きなジャムなら何でもOKです。
生クリームやカスタードクリームもよく合います。
上に生クリームやフルーツをトッピングするのも可能なので、いろんなアレンジが楽しめます。
いろんなパターンが食べてみたいなー
アレンジが増えるとメンド―になるから、トッピング担当を任命します!
シンプルにジャムだけが1番です!
米粉使用でグルテンフリーなのに感動的な美味しさ
小麦粉の代わりに米粉を100%使用しているので、小麦アレルギーやグルテンの影響が心配な方でも 安心して食べられます。
しかも、小麦粉のパウンドケーキにはないモチっとした食感になるので、感動的な美味しさです。
小麦粉の風味もいいけど、米粉のモチモチと甘みもいいよねー
グルテンの影響は気になるから、不安がない分 米粉の方が断然いいかも!
優雅でおもてなしに最適
「ヴィクトリアケーキを作ってみましたー」って言うだけで、優雅でエレガントな感じを醸し出せるので、おもてなしに最適です。
見た目は地味ですが、ヴィクトリア女王のお気に入りのケーキなんてうんちくも加えると、高級スイーツって感じにグレードアップです。
名前だけでかなり得してるよねー
素朴な見た目とのギャップでも得してると思うよ。
工夫したこと
パウンドケーキとほぼ同じレシピにした
スポンジケーキは、米粉で作ったパウンドケーキとほぼ同じレシピでできるように調整しました。
なので、どちらかのレシピを覚えれば、両方作れるようになって一石二鳥です。
コツも同じなので、アレンジも含めれば、スイーツのレパートリーがかなり広がります。
見た目は違うけど、パウンドケーキとほぼ同じなんだね。
材料がほんの少し違うけど、大事なコツは同じだよ。
本場の本格的な食感に近づけた
スポンジケーキというと、フワフワしっとりの食感をイメージしやすいですが、本場イギリスでは、ヴィクトリアケーキのスポンジはずっしり重ための食感です。
なので、あえて重ためのパウンドケーキと同じレシピにして、本場に近づけました。
ふわって感じじゃないのが本場なんだね。
そうそう、故郷が懐かしいわー
イギリスの貴族だと思い込んでるよー
変な命令されないうちに退散退散!
バターと卵を分離させない
バターと卵がうまく乳化せずに分離してしまうことは、何度も失敗して経験しました。
分離しても粉を混ぜてしまえばそれっぽい生地になりますが、出来上がりは段違いです。
分離したのはボソボソして安物って感じです。
なので、どうすれば うまく乳化するのか いろいろ試して、この生地のレシピにたどりつきました。
バターと卵の温度を合わせる、バターに空気を含ませる、卵を少しずつ加えて撹拌する、これらのことに注意すれば、失敗はほぼないです。
分離したのを焼いても 見た目はそんなに違わないよね。
そうだよねー
でも、うまく乳化した時の美味しさは ほんと格別だもんね。
スポンジを半分に切る時に高さ調整器具を使う
スポンジケーキを上下にスライスする時は きれいに半分に切らないと見栄えが良くないので、けっこう重要です。
包丁だけでスライスすると、ちょっとした誤差が大きなズレにつながりやすいので、高さ調整できる補助器具を利用するのがおススメです。100円ショップでも手に入ります。
また、スポンジケーキの直径より長い包丁があると、より簡単にスライスできます。
すごいテクだと思ってたけど、専用の器具があるんだね。
そうなんだけど、あなたにはムリよ!
包丁に器具つけて切るだけでしょ!
うちには長い包丁がないから、回転させながら ちょっとずつズレないように切らなきゃいけないんだよ。
あーそういう微妙なのムリ―
激旨アレンジ
生クリームをサンドする
ジャムを生クリームに変えたり、ジャムと生クリームを両方サンドしたりして、生クリームを使うとボリュームが増えて、味も見栄えもかなりグレードアップします。
ただ、生クリームは柔らかいので、たくさんサンドする場合は、食べる直前がおススメです。
激ウマ間違いないけど、カロリーもすごそう。
自分もグレードアップしそうだね。
そうそう、だから おもてなしの時くらいしかできないんだよねー
今回は以上でーす。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!